FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - (ページ24)

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第4話：盗賊退治（ 1 / 5 ）ページ24

彼女達も仕事が有ったようで、また夜に会えたらと分かれる。そして私もいつも指名してくれる依頼主 ── ティナさんに依頼内容の詳細を確認すると、目的の場所へと向かった。

「 ── これで終わり」

依頼内容は簡潔に言えば、薬草採取と魔物から取れる素材集め。魔物は間違えようが無いから問題は無いけど、薬草は似ている物が有るから見分けが少々難しい。何とか全てを集め終えると大きく息を吐いた。

「ティナさん」
「おかえりなさい。毎度の事だけど…ごめんなさいね。妖精が誇るS級魔導士にこんな仕事をお願いして」
「いえ、仕事は好きですし…この近くには森バルカンとかも棲息してますから、何かあれば直ぐに対応出来ますし」
「下手に住処を荒らさなければ、大丈夫だとは思うんだけど。そこそこに強い事もそうだけど…何よりも厄介なのは女好きだったりって癖が強い所なのよね」

ノックして家と入り、採取して来た物を差し出せば、ひとつひとつ確認するティナさんを横目に椅子を借りて座る。彼女は事故で脚を悪くするまで魔導士をしていたそうで、バルカンの厄介さは知っている様子。

ハコベ山のバルカンは女好きで、亜種の森バルカンは卵、ごく限られた場所に棲息するメスの力が強いバラバルカンはイケメン好き。( …まあ、揃いも揃って濃い個性というか )

「そうだ、これが報酬。それから、こっちは追加報酬の回復薬とフロートクッキー！」
「ありがとうございます。いつも助かります」
「ううん。こういうのは好きだから、任せて」

にっこりと彼女が差し出してくれたジュエルが入った袋、小瓶に詰められた青く透明な回復薬(ポーション)が複数、そして羽型のクッキー。それをお礼を言いながら受け取れば、鞄へと仕舞った。

「これから、マグノリアに戻るの？」
「いえ、少しゆっくりするつもりです。森林浴もしたいですし」
「嗚呼、町外れの…お気に入りなのね」

「 ── ティナお姉ちゃん！！居る…！？」

ティナさんの言葉に頷いた時、入口の扉を激しく音が部屋に響く。思わず顔を見合わせたものの、只事ではないと彼女に許可を取った上で扉を開けた。

「アン！どうしたの…！？そんなにボロボロになって…！」
「盗賊が…！盗賊が出たの…！お父さん達、商人の馬車が襲われて…！私は助けを呼ぶようにって…！」

扉を開けた瞬間、雪崩込むように入って来たひとりの少女。どうやら、ティナさんの知り合いらしいが…遊んで怪我したというには随分とボロボロで。眉を潜めていれば、少女の口から出た言葉に僅かに目を見開いた。( 盗賊、 )

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