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廉side
『れんれーーん!』
「ながちゃんーっ!!やらかした俺!!」
屋上でのんびりひとりランチを楽しんでいたら、
めちゃめちゃ騒がしいお2人。
「Aおかえりぃ!買えたん?」
『すっごい混んでたんだけど、岸くんが買ってくれた!』
「ほんまー?よかったなあー!」
「いやっ、よくねえ!俺の飯忘れたんだわ!」
「何やってるん、優太。」
ほんと何やってんねん、よな。
Aのだけ買って自分の忘れちゃうとか。
でもまあ、岸さんらしいかぁ。
『仕方ないなぁ。』
その時、Aがサンドイッチを半分手に取ると、
「…?!フグァッ!」
無理やり優太の口に突っ込んだ。
手についたソースを舐めながら、
悪戯っぽく笑うAに優太の顔はみるみる赤くなり、
片手で口をおさえる。
あれは照れてる時の優太。
『あんな人混みの中買ってきてくれたから。お礼ね。』
「むぁじありごとぉ!!!!!(マジありがとう)
おへ、しあーせ!!!(俺幸せ)」
優太は満面の笑み。よかったなあ。
「優しなぁー、A。優女やねー。」
「でしょ?」
「じゃあ優女なAには俺のたこさんウィンナーやるわ!貴重やで、これ。」
『え!!嬉しい!!
れんママの料理大好き。』
こんな無邪気な笑顔見せられたら惚れちゃう優太の気持ちもわからんでもない気がする。
それにしてもA、
優太に出会ってから
笑顔が増えたような。
「え?なんだって、Aちゃん?
岸くん大好き?わかるっ、俺もだいs..『言ってないから!!』
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作者名:脈 | 作成日時:2020年5月6日 20時