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出会い ページ4
KC side
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Aちゃんと出会った日のことはすごくよく覚えてる。
中3の頃。
「うっわ、やらかしてる〜。」
受験間近になっても志望校の判定はC。
もともと高いところを志望校としてしまっていた俺。
理由は家から近い。＝朝ちょっとでも多く寝れる。
ただそれだけ。
でもC判定で、受からなかったら元も子もない。
担任の先生の助言と親の勧めの元、
塾に通うことになり。
3ヶ月前から今更塾に通うなんて無謀だと思ってた。
「おう、廉！」
秀才廉。同じ中学で、学年の中でも5本の指に入るくらい頭がいい。のに、塾にまで行ってる。
志望校が同じ。
…廉と同じ志望校ってだけで無謀だよなぁ。
「優太！あれ、塾なんて通わなくても志望校余裕なんやなかったの？」
「うっせ！余裕ぶっこいてたらヤバくなってきたの！」
廉の隣にいた女の子。
『れんれん？』
「あ、紹介するなー？俺の幼馴染みのA！俺らと志望校一緒でね？
あ！優太、Aは花坂私立中学なんやでー。」
「えっ、はなさかってあの花坂っすか？！」
Aちゃんは静かに頷く。
ここらでも1番と言われてる附属中学に通ってるなんて！凄え。
笑った顔が上品で可愛くて。
胸が高鳴る。
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作者名：脈 | 作成日時：2020年5月6日 20時
