彩天、色帰て [序章]【F.T/BLE.ACH】 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:5,068 hit

第五項ページ8

「なーんだ、お前スゲー奴だったのか！」

そう言うとナツはAの肩に腕を乗せ楽しそうだった

Aが気遣いはいいと言ったものの、この行動にはルーシィもハッピーもちょっとヒヤヒヤしてる

「なかなか挨拶をするタイミングが掴めなかったが

コホンッ、改めて私は＿」

『エルザ...ですよね？』

それから、とナツたちの名前を次々に言い当てた

あれだけ濃いと名前も顔も一致しやすくて寧ろ助かるかもしれない

「えっ!?あ、えと...なんであたしたちの名前...」

『先程ギルドに着いた途端大声で会話していたので』

「「.........」」

そうだっけと言わんばかりに其々顔を合わせている

いや、聞いてくださいと言っているくらいの声量だった

「おまえ記憶力すげーな、俺はナツ、ナツ・ドラグニルだ！」

『っ！...改めて宜しく頼むよ』

ナツ、......ドラグニル...？

偶然か否か、一瞬目を顰めて彼の顔を目を見た

似ていない、でも名乗ったラストネームが証拠

Aは黙孝したが妖精の尻尾(ここ)にいる根拠も何も、

彼奴(・・)と同じドラグニルがいるのか解らなかった

『(内側から何かする気なのか...それとも他に＿)』

「ぇと、Aさん...？」

『...ぁ、ごめん、何でもないよ』

可愛らしい声がAの耳に入り現実へと引き戻した

改めて宜しくお願いします！と腰に下げている鍵をかちゃりと鳴らしながら握手する

「あんた、不思議な魔力持ってんだな」

『？...私の魔力か？』

「あぁいやその、何つーか、あんまし感じたことのねぇ魔力だからよ」

それは私も同意だな、とエルザも同じことを感じていたようで

多分霊力のことだなとすぐ思いつきながら、

意識は彼に、Aはその名前を聞いて気が気じゃ無かった

『(警戒するに越したことはない、か...)』

緊張感を抱きながらひとまずは置いて会話に加わる

魔力から魔法、そして今迄魔法で壊した物や建築についてと話が逸れていて、

聞いているだけでも内容が内容だけに物騒な話が飛び交っている

『そういえば先程帰ってきた様子だったが

どんな仕事内容だったんだ？』

「え、だから、定例会会場を壊しちゃったんです」

『器物損壊のではなくて仕事内容』

____________________________ _

100年クエストと千年血戦篇のアニメが楽しみです