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第九項 ページ12

ギルドから随分離れ、森の中を歩いていく

次第に増えてきた花々と緑のなかを進み、


佇む大きな豪邸が見えた




「こんな場所が、しかも家があったなんて...」

『一見すればただの自然豊かな場所だが、

この家は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章を刻んでいる者にしか見えないんだ』

「凄い...そんな仕掛けが...」


咲き誇る彩られた花、鬱陶しくないくらいの蔓草が生い茂る光景

目を奪われているとどうぞとAの声が聞こえ後ろを追いかけ、

なにやらAが扉に言葉をかけると、ゆっくりと開き部屋が姿を見せる

一緒に玄関へ踏み入れると、だいぶ、否かなり埃が充満していた






『...そぅだ、よな...、86年分の汚れが...』

「数字にするとエグいわね...む、虫とかもいそう...」


あれだけ家の周囲は魔法で施され自然が豊かだったのに、

家のなかは普通に汚れが溜まっている様なのかと、ルーシィはツッコミを飲み込んだ

それでもリビングにはシンプルだが家具と装飾物、

一部見える隣の部屋には壁一面を本棚が占めている

う〜ん…、と部屋を見つめながらAの足下に現れた魔法陣









『我、天霊界との道をつなぐ者


(そら)の川を(また)ぎ、終焉の水面(みなも)に脚を踏み入れず


(なんじ)が前に(あらわ)




開け、月の扉


ルーナ』








ここで魔法を見ることになるとは


「え何で今」

『掃除』

「は」

『...そうじ』


何で掃除に天霊が結びつくのかがわからない、と顔で語ってる

着物を着た女性かと思いきや、

帯から下はドレスのようにひらひらとトレーン付きのスカートを纏い、目を閉じた女性が佇んでいた






「お久しぶりになります姫

封印からの復活お喜び申し上げます」


姫が姫って呼んでる_


「あ、この子も姫って呼ぶのね」

『...お前みたいにこっちから頼んだ訳じゃないよ』

「あ、ディスってる?」


そちらの方は...、星霊魔導士ですね、と流れるように言い当てられ、

元気に驚きながらAの仲介で紹介が始まった

聞くと知り合ったときからこの呼び方をしているらしい

月、つまり天体が一つ"月"の天霊だ


「此方こそ、お見知り置きを

してどのような御用向きで」

『掃除をね...』









.









「...あぁ......成程.........」

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設定タグ:FAIRYTAIL , BLEACH , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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マリイ - フェアリーテイルのユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年10月29日 6時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yuo | 作成日時:2021年6月1日 23時

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