熱だけど…。 ページ24
「行ってらっしゃい、マサイくん。」
マ「本当に1人で大丈夫？」
「大丈夫だよ？私の心配なんかしないで、楽しんできてね！」
そう言うと、少し納得のいかない表情をしつつも頷いて、玄関のドアノブに手をかけた。
マ「あ、待って。」
急に振り返るから、忘れ物かな？と思っていると、ぎゅっと抱きしめられる。首元にかかるマサイくんの息がくすぐったい。
マ「... 3日間の充電。」
ふふ、と笑みを零すと「じゃあ、いってきます」と小さく手を振り、部屋を出ていった。
その姿を見届け、ふぅ と息を吐くとその場に座り込んだ。熱があること、バレなかったかな。
今から他のYouTuberさんとアメリカに撮影に行くっていうのに、私の体調不良で邪魔はできない。
「... にしても、だるい 。」
ひんやりしてて、心地いい廊下。流石にここにいてはいけない、と思ったけど立ち上がるにも力が入らない。
とりあえず、ポケットに入っていた携帯を取り出しある人へ電話をかけた。
シ「もしもし、A？どうした？」
「来て...、お願い...。」
シ「今すぐ行く。」
同じマンションに住んでいることもあって、シルクに助けを求めた。
来るまで5分くらいかかるかな、なんて思ってたらﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝとなるインターホン。
そしてガチャっと扉が開いて「A！」と私の名前を呼ぶ声がした。
シ「大丈夫か？」
「ん、大丈夫。力入んなくなっただけだから...。」
シ「とりあえず、移動するか。」
私の体を支えて、立ち上がらせてくれる。いつもこんなふうに迷惑かけてばっかりだ。
シ「お前なぁ、小さい頃から一緒に居るやつに遠慮も迷惑もねぇだろ？」
「... なんで、」
シ「Aの考えてることなんか、お見通し。」
そう言い はは っと笑うと、私の体はシルクに抱き上げられ、お姫様抱っこの形で寝室まで運ばれた。
「ちょ、シルク...」
シ「いいから、こういう時くらい黙ってされとけ。」
ゆっくりとベッドの上へ降ろされると、ふわりと撫でられる頭。
シ「マサイに心配かけたくなくて、内緒にしてたんだろ？」
「... うん。」
シ「俺が治るまで、そばにいるから。まぁ、ちょっとマサイじゃない所は勘弁して。笑」
そう言うシルクに少し笑ってしまった。
優しく握られる手はマサイくんみたいにそこまで大きくはないけど、温もりがあって柔らかくて、すごく安心した。
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にとまる。 - 富士急で携帯無くてシルクも見つけられなかったのにだほちゃんに電話しちゃうんですね、、何事。 (2018年11月11日 19時) (
レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ - 小春。さんに質問ですけど、マサイといとこちゃんのデートの話はどうなったのでしょうか？ (2018年8月15日 9時) (レス) id: 8e98ba77aa (このIDを非表示/違反報告)
いゆま - 懐かしい思い出のシルクのとこで、涙ボロボロ出ちゃいました(泣)めちゃくちゃ文章力ありますね！ (2018年7月21日 0時) (レス) id: 4cb94a2676 (このIDを非表示/違反報告)
小春。(プロフ) - とむさん» コメントありがとうございます！本当に今まで全然気づかなかったです...。ご指摘して頂き、ありがとうございます(>_>) (2018年7月4日 18時) (レス) id: 6889d6ceb9 (このIDを非表示/違反報告)
とむ(プロフ) - お話読ませてもらいました！ニヤニヤしながらwでもひとつ気になったのが目次？のページのメンバー1人1人話してる部分？といえばいいのかな？ぺけたんがないのはなんでかなと、、、これからも頑張ってください(^^) (2018年6月11日 0時) (レス) id: df8a8bc98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春 。 | 作成日時：2018年4月3日 21時
