No 26 ページ32
「で、なんでみんながいるの?」
めっちゃ気になる…
「え、ただ彩が来るよつったらきた」
は?
「ありがとう?」
そんなに会いたがってくれたんだ…
「彩に会いたくてさ」
「ころちゃんは毎週あってるでしょ?」
「え、ころん。ホントか?」
「いやっ?そ、そんなわけないじゃん」
「ころちゃんが週一で会いたいと」
「おい、ころん、56すぞ」
「嫌“〜彩〜!」
「ころんーアノヨデマッテロ〜」
「めっちゃ棒読みやめてくれ〜」
はぁ。
「あ、彩そういやさ」
「ん?」
「なんでいきなり会いたいなんて言ってきたの?」
やっぱり。
さと兄は鋭いからな。
バレちゃうかな。
でも少しでも可能性があるのならば。
「なんでもないよ。ただ会いたかっただけ」
「へぇ、彩は俺に嘘がつけると思ってるの?」
やっぱ甘くないな。
「さと兄は相変わらず鋭いんだね」
あ、ころちゃんが解放された。
「何があった?」
私は今までのことをできるだけ細かく説明した。
kzのこと、興梠のこと、あれからの菜乃花たちとの関係も。
「…そっか」
最初に声を出したのは莉犬くんだった。
「頑張ったね、彩ちゃんはえらいよ。いままで良く頑張ったね」
莉犬くん…
「莉犬の言う通りや。頑張ったな」
ジェルくん…
「気づいてあげられなくてごめん…」
ころちゃん…
「ころちゃんは悪くないよ…私も悪かったんだと思う。
やめろって言われてもみんなといることをやめなかったから」
「そんなんで彩が悪いんだったらこの世の人はみんな悪い人になりますよ?
どんなにいい人でも彩より優しい人なんてそうそういないですよ」
るぅちゃん…
「彩ちゃん、言ってくれてありがとう…辛かったよね。今までよくやってきたよ。お疲れ様」
なーくん…
最後まで何も言わなかったさと兄が動き出す。
“ぎゅっ“
さと兄は予想通りの行動をする。
私もさと兄をぎゅっとする。
「ごめんっ何もしてあげられなくて…ごめんっ」
肩に体重がかかる。
肩が濡れていく。
「さと兄。ありがとう…さと兄…」
我慢していたものがどうしても溢れてしまう。
止まってくれない。
さと兄のTシャツをだんだんと濡らしていく。
「ありがとう…」
「(俺らは出て行こうか)」
‘かちゃ‘←めちゃ小音
「さと兄、大好きだよ」
「俺も」
小さいとき、いや、生まれた時から一緒で人生の中で最も存在を必要としている人で、
いなかったらもうとっくに死んでいたかもしれない。
「愛してる」
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零斗 - よろしく〜 (2023年3月3日 6時) (レス) id: b4d0964373 (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 零斗さん» もちろん〜!! (2023年3月1日 22時) (レス) @page46 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - 楽しんできて〜!!!!お土産話もちょーだい〜!! (2023年3月1日 21時) (レス) id: b4d0964373 (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - 零斗さん» うあっ…見させてもらったけど、想像するだけで尊死…いいな〜!ライブ今週だからめちゃくちゃ楽しみ! (2023年2月27日 16時) (レス) @page46 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - だよね(真顔)運良過ぎて普通に死ぬ。今日のライブもやばかった。投稿してるからみてね。 (2023年2月26日 19時) (レス) id: b4d0964373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一ノ瀬 零斗 | 作成日時:2022年1月27日 13時