非恋愛人生・Ⅱ (ページ10)

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呆気なく新幹線は出発して、家に着いた頃にはグループラインが稼働し始めたみたい。

あの後錦戸さんと無言で電車に乗って無言で家まで帰ってきた。

スマホの通知はお互い切ってた。

近所のスーパーで買ってきた安めのワインをすぐに開けてグラスに注いだ。

錦戸さんが適当にチョイスしたお菓子の袋を自分で開けて準備完了。してしまった。

「いつかって言ったクセに。」

錦戸「俺のせいちゃうけどな。まぁ、ごめんやで。」

「もう、さ。いろいろありすぎて何から話せばいいかわかんない。」

錦戸「何日かかってもええよ。」

優しいかよ。

「錦戸さんプレイボーイ感強そうなのに。」

錦戸「すばるくんとか章ちゃんとか大倉から回ってきた子は半強制で抱かされてきたけどそんなもんやで。」

「あそこはなぁ。ひどそうだもん。」

錦戸「えっぐいで。」

「まぁ、私もえぐかった。」

さりげなくカミングアウトすると、でっかい目をさらにでっかくさせて驚いた後、

錦戸「やったらそっから話してや。」

ニヤって音が付きそうな笑みで問いかけた。