非恋愛人生・Ⅱ (ページ16)

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「お風呂入ってくる。」

錦戸「じゃあ俺も入ってくるわ。」

「戻ってくんの？」

意地悪で言ったつもりだったんだけど。

錦戸「酒残ってるやん」

意地悪で返された。

「まだ飲むの笑」

２人しかいないのに他に誰かがいるみたいな会話。なにこれ。

もうすぐ上がるってときに錦戸さんが戻ってきた。タイミング悪すぎだろ。

もう気付かないフリしとこ。

バスタオル取るためにドアを開けたら、いるし。

錦戸「あぁ、もうあがるん？気にせんとって。」

いや、普通に気にするよ。

「そこで着替えるから出てってて。」

錦戸「あかん。」

「はあ？」

普通に恥ずかしいよ私だって。え、錦戸さんは恥ずかしくないからいいって思ってるってこと？いや、普通恥ずかしいよね。てかこれから下着着てパジャマ着て化粧水つけてってやるんですけど。化粧水すら恥ずかしい気がする。

錦戸「なにしてん。」

「いや、そっちこそなにしてんの。」

錦戸さん、やっと折れたみたい。

…嘘。

子犬の目でこっち見てる。不覚にも可愛い。