奥まで ページ10
私は誰。
なんて、在り来りな自問自答をするつもりは無い。
ただ、「私」という存在を消せ。
「リカ」なんて人間、この世に存在しない。
そう思い込めばいいだけだ。
私は「何者」でもない。
ただの一般人。
◆◆◆◆◆
「……つまり？」
「…リカが……逃げた。」
「へぇ。Bruh達……リカに何したんだ？」
「なっ、何もしてないよ……ちょっと、リカちゃんの家庭環境に口出ししちゃった位で」
直後、エピックは長い溜息を付いた。
「いいか？リカは幼少期からあんな扱いをされてきた。クロスが言ってたようなどんなクズみたいな親でも、リカはアイツらのことを慕っていた。それを、ほとんど知らない相手に否定されたんだぞ？マーダーがパピルスを否定されるのと同じようなものだ。」
『……本当に済まない、俺のせいだ……止められなかったから』
「いや、クロスはいいさ……ナイトメア。お前は人の心が読めるんだから、その位理解しろ。というかしようとしろ。」
「……嗚呼」
ナイトメアが首肯すると、エピックが立ち上がった。
「オレはこれからリカを探す。お前らは反省会でも開いとけ。ほら、行くぞクロス。」
『えっ、ああ……行って、いいのか？』
「寧ろ『友達』のBruhが居なきゃダメだろ？」
『……そうだな。』
俺も……
友達、か。
『なら、エピックは保護者だな、w』
「んなっ……オレパパなのか！？相手は！？」
『居る訳無いだろ』
「えっ」
いつもの調子に戻って、街に出て。
……リカが無事だといいが。
続く
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diamond(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！「駄々っ子」にもコメントくださって……本当に嬉しいです！ (2月12日 15時) (
レス) id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
あお - こういうけいの小説大好きです！更新頑張ってください！ (2月11日 9時) (レス) @page8 id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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