確か ページ7
外に出た瞬間、横にブラスターが出現した。
…手加減する気は無いらしい。
当然避け、エピックの元へ向かう。
出る前、クロスにナイフを借りたので、それで攻撃をするが、やや遅く避けられた。
それは予想していたので、追撃を行う。
僅かに掠った。
「…！」
『…はあっ！』
今度はナイフを投げる。
当然避けられたので、ナイフを回収する。
「…中々やるな、リカ？」
『そうでも無いですが。』
「なら、俺も頑張らなきゃな？」
『…』
その後は防戦一方だった。
…成程、隙が全く見つからない。
これが英雄か。
だが、どんな生き物でも、必ず疲れは来る。
「っ…」
…
コンマ数秒の隙を突いて、ナイフをエピックの首筋で構える。
「…heh、随分強いんだな？」
「リカ、運動神経と反射神経どうなってんだ…？」
「まあ、この位の強さがあるならいいだろ。クロス、宜しく頼むぞ。」
「…はいはい、分かった。」
「ああ、それと。」
「リカに傷一つ付けたらお前らの命は無い、って言ってくれるか？」
「ん。」
「それじゃリカ、行ってこーい！」
『はい、エピックさん。』
犬…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それにしても、どうやったらエピックに勝てたんだ…？」
『疲弊させて隙を作ったんですよ。』
「…お前、体力無限なのか？」
『何故ですか？』
「スケルトンって言うのは、人間より疲れ難いんだよ。」
『へぇ〜…』
道中、私たちは友達になった。
それが何か、よく分からないけれど。
でも、友好的な関係らしい。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「着いたぞ。」
『…普通？』
「これが普通なのかよ…お前の家そんなに大きかったか？」
『私の主人の家はこの位でしたから…』
「…？」
困惑している間にすたすたと進んでいく彼女。
「あっ、待っ――」
『…危ないですね。』
「…反射神経えげつないお前に言わなくても良かったかもな。」
『そうですか。』
「ちょっと異物くん！君のせいでexp逃しちゃったじゃん！」
「は？なんで俺のせいなんですか…」
「あれ、この子…」
「…人間…」
『…御機嫌よう、皆様。』
いっそ気持ち悪いくらいに完璧なお辞儀と、清楚な声。その場に居た彼女を除く全員は、何故7、8才の少女がこのようなことが出来るのだろうか、と思った。
『私はリカと申しますが、ご自由に呼んでいただいて構いません。』
哀れにも、彼女は壊れてしまっているのだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
diamond(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！「駄々っ子」にもコメントくださって……本当に嬉しいです！ (2月12日 15時) (
レス) id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
あお - こういうけいの小説大好きです！更新頑張ってください！ (2月11日 9時) (レス) @page8 id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
