離して。 ページ4
？？？視点
つい数十秒前に始まった、目の前のキラーと少女の決闘を、俺は特に何も言うことなく眺めていた。
クロスの方は、やや慌て気味だったが。
…悪くない。こいつを、闇auに入れたら、結構な戦力になるだろう。
そう思い洗脳しようとした時、声が聞こえた。
「は…？母さん、母さん！！」
『！』
突如、少年が現れて、少し焦った。
あまり人間に姿を見られるのは不味い。
だが、洗脳しようとした手を、俺は止めた。
その後に聞こえてきた会話のせいだ。
「クズ…お前のせいで。」
『…すみません。』
「さっさと死ねよ。そこのタコと石油にぶっ殺されて。」
…タコと言ったことには少々拷問が必要なようだが。
彼女は、操り人形なのか？
命令に唯々諾々と従うだけの、ただの人形？
「先輩…これって…」
「虐待やら虐めやら、とか言うやつだろうな。」
「ふーん…」
闇auに居る以上、別にこんなことはなんだってことは無い。
だが…
彼女だけは、違う気がしてならないのだ。
今までの人間共とは、まるで違う。
――益々、面白い。
『…殺すなら、どうぞ。』
「そうか。なら、そうさせてもらう。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
？？？視点
「えっ…先輩！？」
弟がドアの向こうへ行くのを確認しながら、俺は先輩に問うた。
「チッ…」
まあいい、と呟く先輩を見て、ますます意味が分からなくなる。
「お前ら、帰るぞ。そいつも連れてこい。」
「りょーかい、ボス。あ、その子は異物くんがよろ〜」
「えっ、ちょっ、先輩！？」
『…』
「えっと…すみません！」
俺は彼女を抱き抱えてポータルの中へ入った。
だが、ポータルの不具合なのだろうか、行った先に彼女は居なかった。
跡形もなく、消えていた。
「どーゆーこと！？ポータルのせい！？」
「ハぁ！？俺ノせいジゃ無ェよ！！」
彼女が無事だといいのだが。
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diamond(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！「駄々っ子」にもコメントくださって……本当に嬉しいです！ (2月12日 15時) (
レス) id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
あお - こういうけいの小説大好きです！更新頑張ってください！ (2月11日 9時) (レス) @page8 id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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