初めて、会った日。 ページ3
リカ視点
二階で、今日の記録をしていると、ふと、音がした。
そして、気配も。
一人目…これは、母上だろう。
残りの三人は、知らない気配だ。
でも、なんだか、妙に禍々しい。
「__た_達__よ_!?_こ__タ__!!」
言い争い…
いや、母上を怒らせた者は、誰であろうと始末しなくては。
「_何___私__り__あい_を_」
キッチンへ向かい、「敵」にバレないよう包丁を獲る。
「…キャアアア！！」
…母上。
気配、消失。
念の為確認に下へ降りると、案の定母親の死体があった。
「チッ…他の奴が起きねぇ内にずらかるぞ。」
『…逃げられると、思っているのですか？』
「え、君みたいなただの子供には無理でしょw」
「先輩…」
…まあいい、ひとまず、遺しておかなくては。
ペンと紙を出し、「退職願」を書く。
テーブルの上に置き、「敵」へ向く。
まず、「敵」の状況を確認しよう。
三人…いや、三骨か。
周囲にゲート…ポータルらしいものも見当たるので、増援にも注意しておかなくては。
さて。一人は、触手の生えたスケルトン。
二人目は、ナイフを持ち、目から黒い涙を流しているスケルトン。
三人目は、どこかオドオドしていて、頼りなさそうなスケルトン。
誰から行くか…
まあ、油断だらけの二人目がいいだろう。
そう思い、ナイフを構え直す。
…死んだら、ごめんなさい。
役立たずで、ごめんなさい。
母上の、仇も取れないで。
早速、二人目のスケルトンに突っ込む。
相手は、まさかいきなり来るとは思っていなかったのだろう、驚いた様子で反応が遅れている。
だが、流石と言うべきか、ナイフを構え直し、私の攻撃を受ける。
「んもー、びっくりしたじゃん。」
答えない私に白けたのか、その後は全く喋らなかった。
その間、二人は私達の戦闘を眺めていた。
…片方は、止めようとはしていたが。
「は…？母さん、母さん！！」
『！』
嗚呼…どうして、起きてきてしまったのですか？
「クズ…お前のせいで…」
『…すみません。』
「ふざけんなよ。何でお前がいながら守れないんだよ。母さんを守れば、少しは見直してやったのに。」
『…』
「さっさと死ねよ。そこのタコと石油にぶっ殺されて。」
『…分かりました。其れが、私の使命なのでしたら。』
「…俺らは守れよ。それと、お前はもう要らねぇから。」
命令なら、潔く、死ぬ事が出来る。
そして、守ることも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
diamond(プロフ) - あおさん» ありがとうございます！「駄々っ子」にもコメントくださって……本当に嬉しいです！ (2月12日 15時) (
レス) id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
あお - こういうけいの小説大好きです！更新頑張ってください！ (2月11日 9時) (レス) @page8 id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
