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3:悪夢は信じる。 ページ6

…来てしまった以上は仕方ないからいっそ気持ちを切り替えよう…と思ったのだが。

「おい」

「っ!?」
「な、なんですか?」

正直、ものすごく怖い。

オーラが闇過ぎる。

「お前は、俺の事をどれくらい知っている」

「え?……んーと、ストーリー、外見、二次創作のこと、あと…」

「……いや、もういい」

「あれ、そうですか」

次が一番大事みたいなものなのに…

彼が作った組織、闇A…

「…おい、思考を止めろ。煩い」

「あ、すみません……」

というか私、ずっと姫抱きされてるんだよね…
骨からしたら重そうだけど。

「……此処でいいか」

「え?」

彼が急に止まり、私を地上へ立たせた。
何をするのか全くの見当がつかず棒立ちになっていると、突如、いわゆる「顎クイ」をされた。

「?????」

そもそも異性からそういったことをされたことのない私は、照れというより困惑が頭の中を満たした。

身動ぎ一つせず、表情一つ変えない私に飽きたのか、手を離された。

「さて」

いったい何を言われるのだろうか。

そう身構えていると、飛んできたのは予想の斜め上の言葉だった。

「お前を俺の部下にしたい」

「…?」

なぜ?
AU群を破壊したり、ネガティブ製造マシーンの彼が、何故?

そして何より、闇の帝王ともあろう方が、何故私のようなモブを?


理解が追い付かず、再び固まっていると、彼も再び私に近づき、そして

―キスをした。

「?!」

しかも、深い方で。

推しからのその行為に興奮する余裕もなく、突如痛みが私を襲った。

「―っあ゛!?」

突き刺され、押しつぶすような痛みが全身に走る。
一方彼は私からのネガティブが得られて上機嫌なのか、薄気味悪く微笑を浮かべている。

痛みが治まると、今度は私の中で黒い感情が渦巻くのを感じた。

ここでようやく彼の目的が分かった。

恐らく私の中に直接ネガティブを流し込み、従順な部下にするのと並行してネガティブを得ようとしているのだと。

確か彼には洗脳能力があった筈だ。

まあ、方法がこれだとは知らなかったが。

「クク……察しがいいじゃないか。その通り、俺のネガティブをお前の中に流し込み、強化・洗脳・ネガティブを得ることの三つを並行させている」

…そんなことしなくても、いいのに。

なんで、どうして?

どうして信じてくれないの?

柊アヤカを信じてよ?

そんな思考に取り憑かれていたからか、彼の兄弟の声に気付かなかった。

4︰悪夢は理解せず、→←2︰少年達は絶望する。



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作品ジャンル:SF
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diamond(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» ありがとうございます!だいぶ前作って放置してた作品が急に評価上がってびっくりしてます() (3月11日 21時) (レス) id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - e......めっちゃこの作品好きです!! (3月11日 21時) (レス) @page16 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:diamond | 作者ホームページ:無い  
作成日時:2023年8月7日 9時

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