ファンタな女子(おなご) (ページ20)

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9人のヒーロー② ページ20

『私の席〜』

私の座る予定の席の椅子をゆっくり引いてみる。

黎弥『何してんの？』

『……やっぱり』

黎弥『！？』

勇征『なんだよこれ。』

大樹『おはよー…ってどうした？』

堀夏『大樹くん、事件です』

残りのメンバーも来て私の席に近寄る。

椅子には案の定座る面積ビッシリ画鋲が貼られていた。

『これは、慣れてるから。。』

そう言って画鋲を取ろうとすると、黎弥くんに止められた。

黎弥『これ、このままにしててくれる？』

黎弥『俺いいこと思いついた。』

『？？？』

会議の時間になり、

スタッフ『では、今回のアリーナツアーの最終確認を含めた会議を始めます。本日はよろしくお願いいたします。』

『「お願いします。」』

黎弥『痛っ。』

『黎弥くん！？どうしたの？』

黎弥『おしり痛い。』

『えっ？わ！誰か救急箱ください！』

勇征『血だらけじゃん。てか椅子にビッシリ画鋲あんじゃん！』

津山「！？！？」

『あ、黎弥くんのお気に入りのジーンズ破れてる…』

慧人『うわ、ホントだ。』

世界『だれですか。椅子に画鋲仕組んだのは』

スタッフ「とりあえず医務室に行きましょうか。」

『私連れていきます。』

勇征『僕も行きます！』

『黎弥くん、立てる？』

黎弥『お、おう。』

勇征『それじゃあ、行きましょう。』

そのまま医務室に行くふりをして隣の使ってない会議室に入る。