ファンタな女子(おなご) (ページ15)

今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:40,914 hit

弱いは強い① ページ15

あれから、津山からの嫌がらせの手紙が毎日カバンの中に入るようになった。

内容は毎度同じ。
しね。と急かされる
そんなこと気にしてるほど私も暇じゃない。

でも、部屋の引き出しにはどんどん手紙が溜まっていく一方。

津山は私が早く死なないことがめちゃくちゃ気に食わないのか、ついに宮間さんを利用し始めたようだ。
女子トイレに閉じ込めて悪口を言いまくるというなんとも子どもっぽいものから始まり今では私の座る椅子にバレないように画鋲が仕組まれたり。
座る前に画鋲がピカっと光るから、そっと除けて座る。

そんな日々が続いてるある日、私はモデルの仕事で一人で撮影現場を確認して、現場の人に挨拶した。
楽屋に戻る時に急に誰かに腕を引っ張られた。
その衝撃で転けた。周りは真っ暗だけど私以外に誰かいる。男の人かな。女の人かな。

『あの、、、』

「お前さ、なんで消えてくんねぇの？」

『私は今消える必要がないからです。』

「は？何言ってんの？お前キモすぎ。」

「10何年も経つとキモさも際立つってか？笑」

『昔の私と今の私は違います！』

『こんなこともうやめてください。』

「お前が消えない限りずーーーーっと続けるよ？」

「そろそろお前の大好きな人達もキモく見えてきたからさぁ」

「面白いことしようと思ってんだよねー」

『メンバーには何もしないで！！』

「じゃあ、お前がしねよ。」

「そしたら、メンバーの人達には何もしない」

『なにそれ…』

「守れないの？」

『なんでそんなことを言えるの。。』

「お前のことが大っ嫌いだから。消したいから。」

『…。』

スタッフ「津山くーん。どこいるー？」

「ちっ、、、。そんじゃあ、お亡くなりになったお知らせお待ちしてます笑笑」

「あ、死ぬときはメンバーの前で盛大にね？笑」

あぁ、そっか。。やっぱ私必要ない人なんだ。。
あの悪いマイナス思考の連鎖が頭を駆け巡り始める。
消えた方がいいんだ。。

私は今いる部屋を出て、楽屋に帰った。
とりあえず今を乗りきって寮に帰ろう。。。