ファンタな女子(おなご) (ページ11)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:40,918 hit

大切な話① ページ11

翌日の21時。

寮のリビングに全員集合。

私と黎弥くん、世界さん、大樹くんは比較的落ち着いてたけど、ほかのメンバーはソワソワしてる。

『…今から話すことはもしかしたら私の事嫌になるかもしれない。』

澤夏『え？』

堀夏『…』

『ちょっと、、待ってね。。』

私は昨日のうちに準備していたメモ紙を広げる。
こうして事前に準備してないとパニック発作しちゃう可能性がある。

『まず、私の昔の話ね。』

『私は小4ぐらいの時にいじめられてた。顔がキモい。学校来んな。クズ。しね。ブスな菌が伝染るからこっち見んな。たくさん悪口言われて』

『机の上に頭を自分から10回以上ぶつけろってゲームがあったり、私のこのゆっくりな喋り方を真似して家の前で大声で私の名前叫んだり、色んなことされた』

『どんな事があっても私は弱音は吐かないって決めて我慢してきた。けどその我慢が裏目に出てしまって、私は適応障害とパニック障害になってしまった。』

『今でも、、、パニック障害は残ってる。。今でも薬を服用してて、たまに強いマイナス思考で情緒不安定になることだってある。』

『情けないね。。』

黎弥『っ…。』

『最近ではね、症状も軽くて治療も順調かと思ったんやけど、大問題が起きてしまったんよ。』

勇征『大問題？？？』

澤夏『俺たち何か、不安になることしちゃったとか？』

『ううん。みんなは何もしてないよ。』

『新しく入った新人さんの男性の方』

堀夏『あの同級生か。』

『あの人がいじめの主犯格。』

慧人『えっ…』

颯太『そうやったんや。。。』

『遊んだこともないし、むしろ会いたくないくらい。』

『大人になった今だって何企んでるか分かんないし』

『…すごく、怖いんだ。。』

泣くつもり無かったのに涙が止まらない。
それは不安と恐怖とパニックが入り交じってぐちゃぐちゃになりそうだから。

『ごめんね。。』