bloom.1 ページ23
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ぽつんと1人取り残された僕は、一階と2階を繋ぐ階段に座り込んで
意外と2階まで登ってくる人は居らず、ただただぼーっと座って待っている時間が続く。
うーん、先に部屋に戻ってようかな。
痺れを切らして立ち上がると、同時に診察室より手前の扉が開かれた。
ここは確か。
傷だらけの男がよろけながら、歩いてくるではないか。
見覚えのある光景に既視感を覚えながら、僕はその男の元へ駆け寄った。
「
「……わ、わるい。部屋まで……連れ、てっ……くれ」
意識はあるようで僕を見るなり掠れた声で助けを求めてくる。
慌てて持っていた鞄を下ろして肩を貸すと、彼は壁に手をついてふらついた足取りで歩き始めた。
そのままエレベーターに乗り込むと、地下7階のボタンを押した。
僕と同じ階なのか。
「それにしても、なんでこんなに体熱いんですか？」
顔も真っ赤だし相当辛いはずだ。
そうこうしているうちにエレベーターは止まり、
ベッドの上に寝かせると、
「……僕の血飲みますか？」
ここの住民という事は多分吸血鬼なんだろうと、腕を差し出すと露骨に嫌な顔をされる。
吸血鬼ならある程度の小さい傷や病などは血を飲めば回復すると、聞いていたのに。
もしかしてこの人吸血鬼じゃないのだろうか。
「……要らん。そもそも、それっぽっちじゃ……何も効果がない」
人間の腕一本で病を治せると思うな、上質な血2人前ぐらい必要だ。と凄まれて、良心で言ったのに心が折れそうだ。
じゃあ……。
「試しに、なんですけど。目瞑ってくれませんか」
僕の提案を聞くと
これでいいのか？と言いたげだ。
ベッドに寝転ぶ
吸血鬼になってから鋭利になった歯を当てないように、舌を伸ばして傷口にそっと触れると、びくりとその体が跳ね上がった。
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夕夜 - とっても面白いです！続き待ってますね。応援しています！！ (2023年5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 19daafe7ae (このIDを非表示/違反報告)
地銀(プロフ) - kemさん» ありがとうございます！CSSは自作です（ ; ; ） (2022年7月31日 4時) (レス) id: ace2098bf5 (このIDを非表示/違反報告)
kem - めっちゃ面白いです!!!!CSSってどこのつかってますか?? (2022年7月31日 1時) (レス) @page19 id: c443e77f26 (このIDを非表示/違反報告)
地銀(プロフ) - あーちゃん様さん» 有難うございます！頑張ります（ ; ; ） (2022年7月29日 1時) (レス) id: ace2098bf5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん様 - 更新待ってます‼めちゃめちゃ面白いです‼ (2022年7月28日 19時) (レス) @page7 id: 875565d54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地銀 | 作成日時：2022年7月28日 7時
