風磨廉BL短編

． ページ20

"風磨くん、やっぱりバスケやりましょ？"



「、、はぁ、」


いや別にバスケが嫌いなわけじゃないけど。
それに、、永瀬もいるし？

でもなぁ、、


チームのことを裏切った、とまではいかないけど、頼りにされてたくせに顔を出さなかったから。

たぶんみんな俺のこと、忘れてそう。


この前行った時はちゃんと歓迎？してくれたけど、今回こそは、、、無理、だな。

『風磨くん？』

「ん？、、お、どした？」

『どしたって、』

声かけられて前見たら永瀬がいた。


『今日は？どうするんですか、部活』

「、、いいや、行かね」

やっぱ行く気になれねぇ。
今思ったけど、俺って臆病者？笑

ま、別にどーでもいいし。


『、、じゃ、俺も今日はいいや』

問題はここ。

永瀬には行ってほしい。
俺のせいで部活行けないとか、そんなの俺が耐えらんねえから。


「まじで、行ってこいよ」

『、、俺は別に行きたい！ってわけじゃないですし、風磨くんにあわせますよ！』

なんて。

毎回毎回同じこと言われるんだけど。


「小瀧が悲しむぞ？」

『のんちゃんはいいっすよ笑』


うん、普通に小瀧可哀想。笑

違う、それより。

「俺と同じ行動してなんか意味あるか？」

『いや、ないですけど、、』

「じゃあ行けよ」

『でも前に風磨くん言ってくれたじゃないですか、同じ行動がしたいって、俺もあれと同じっす』


それは前、俺が永瀬に言った言葉だった。

あれは、本心だったし。
永瀬が今そうなら、否定はできない。

「、、あぁ、」

『いやでも！』

「はい？」

『風磨くんが行けって言うなら！行きます！』

ほんとに。なんだよこいつ。



俺の事大好きかって。


、、、まぁ、そうなんだろうけど。


「あっそ」

『でも多分風磨くんのことなんで行くなって言いますよね？本当はそう思ってますよね？わかりますから！』

あーだこーだ言ってるけど耳に入ってこねえ。早口なんだよな。笑

「別にどっちでもいいから、選べ」

『えー、なら行きませんっ』

「、、、、、」


『風磨くんが行くって言うまで、俺、どれだけでも待ちますからねっ！』


おい小瀧。いや、誰でもいいけど。





この可愛い後輩を、何とかしてくれ。笑

お知らせ→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す