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「またお前か黒田！何故俺の言う事が聞けないんだ！！」
何やら背も高く体格も良い不良を叱っている。
大丈夫だろうか。襲われないか心配だ。
会長は別に小柄というわけではないのだが、あまりにも相手とは体格差があり過ぎるのだ。
逆上でもされたらひとたまりもない。
取り敢えず彼に危険が及ばぬよう近くに行く。
今はパンピーとはいえ去年まで地元の頭だったのだ。
腕っ節には自信がある。
なんやら一人ぐらいなら余裕だ。
と、その時だった。
「まぁまぁ、そんなカリカリすんなよ春ちゃん！ほら、ちゅーしたげるから！」
「ほざけアホが」
満面の笑みで会長に抱きつく男。俺の会長に何さらしてくれてんだてめぇ。
当の会長は相手の顔面を思い切り鷲掴み、無理矢理引き剥がした。
意外と力が強いところもまた可愛い。
ただ貴様は許さん。
どさくさに紛れて会長に抱きつきやがって…。
胸に何かが痞えるようにもやもやとしているが、顔には出さない。
その代わり持っていた名簿からばきり、と嫌な音がした。
どうやら力を入れすぎたようだ。
そんな俺に、生徒会の先輩の一人から耳打ちされる。
『あの二人、毎日あんな感じだから“夫婦の痴話喧嘩”って言われてるの』
いや〜、はっはっは。くたばればいいのに。
取り敢えず未だ俺の会長に引っ付く男を無理矢理引き剥がし、彼を隠すように前に立つ。
会長が汚れる。
「おいなんだ？用心棒でも雇ったのか春彦？
何はともあれ、夫婦の貴重な時間を邪魔すんなよ一年。」
いや違うからな、と会長の声が聞こえる。
そうですよね！やっぱり違いますよね、会長！
この男は絶対会長に指一本触れさせない。
俺の会長にセクハラするなんて処すべきだ。
挨拶より、この目の前の男を一刻も早く殴りたい。
抑えろ、俺。
真っ当で平穏な日々を送るのではなかったのか。
治すんじゃなかったのかこの短気を。
男ににっこりと微笑む。
そう、くたばれという願いを込めて…。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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