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夜、時刻は19時を少し過ぎた頃。
自室で宿題をやろうとリュックを漁っていれば、課題として出されていたプリントが見当たらない。
記憶を辿ると、そういえば教科書に挟んだままだった。
どうやらプリントは学校に置いてきてしまったようだ。
…よし、まだ時間はありそうだ。
俺は一人暮らし故に口うるさい母親はいない。
故に夜出かけても大して問題はないだろう。
少し夜風が冷たくなったこの季節。一枚上着を羽織り、自転車を漕いで学校へと向かった。
全力で漕いだため、息を切らしながらも駐輪場に自転車を止める。
鍵がかけられていると思った校舎には幸い入れたが、真っ暗なそこは正直不気味だ。
さっさと教室にプリントを取りに行こう。
そう思いスマホの明かりを頼りに階段を上る。
教室につき、ロッカーから教科書を取り出した。
よかった、プリントはちゃんとある。
「おい」
「うああぁあぁああ！？！？！？！」
突然肩に手を置かれ、情けなく声を上げて尻もちをついてしまう。
ばくばくと心臓がうるさい。
じんわりと汗が滲む顔に、懐中電灯を当てられた。
「橘君、大丈夫か？」
そこに居たのはまさかの生徒会長である。
「会長…？なんでここに…」
差し出された手を掴み立ち上がる。
この手はもう洗わないようにしよう。会長の手、冷たくて、細くて、俺より小さくて…ﾝﾝｯ、失礼。
さて、何故此処に会長がいるのか。
そう問うた俺に、仕事があってな、と相変わらずのポーカーフェースで言う。
というかビビりまくった恥ずかしい姿を見られてしまい、まともに会長と目を合わせられない。
どぎまぎとしていれば、落としまっていたプリントを渡された。
「俺は戸締りを任されているから、君は早く帰れ。」
こんな時間まで仕事をするなんて、やりすぎな気がする。
だが俺は頷くしかない。
今言うことを聞かなければ余計に迷惑をかけてしまうから。
本当はもう少し会長といたかったが、ぺこりと会釈をし、その日は学校を後にした。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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