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｢で、なんなんですか｣
｢相変わらず俺の事嫌いだなぁ…まあ、下心はないんだ。ただ俺は春彦を可愛がりたかっただけで｣
｢へー｣
馬鹿め。そういうのを下心っていうんだ。
｢お、その顔は信用してないな？｣
｢不良は信用できません｣
｢元ヤンのお前がそれいうか｣
歩きつつ適当に返答していれば、聞き捨てならない言葉が聞こえた。
なんだこいつ、昔の俺を知っているのか？
今は更生しているが、春さんにそれを知られたらまずい。
今まで築いてきた信用を、一気に失くしてしまう。
それだけはなんとか避けたい。
｢黒田、お前生徒指導室に来いと言われてただろ。さっさと行け。先生方を待たせるな｣
思わぬ助け舟。
疲れからか仏頂面2割り増しの表情で黒田を見る春さん。
黒田はげっ、と表情を歪めると、逃げだそうとしたが、それを許すほど甘くない。
というよりも、春さん前にして逃げられると思ったか。
「会長の手を煩わせないでくださいよ」
｢今日こそは逃げずにしっかり指導して貰え｣
さすがに逃げられないと思ったのか、彼は大きなため息をつき、あからさまに元気がなくなる。
そろそろ校門が見えてきた。
これからテストだというのにこいつのせいで朝から疲れてしまった。
ため息をつきたいのは寧ろ俺の方である。
｢あ、よしわかった｣
黒田はぽん、と手を付いたかと思うと、春さんに笑いかける。
どうせ碌でもないことなのだろう。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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