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「春さん、一つだけ聞いてもいいですか？」
そう言えば不思議そうに俺を見つめ、彼はこくりと頷いてくれた。
鈍い彼に、少しだけ仕掛けてみたいのだ。
言ってみれば、彼への意地悪なのかもしれない。
だって、少しでも俺の気持ちに気がついて欲しいから。
皆の生徒会長を1日独り占めにできたことから出た、俺の独占欲なのかもしれない。
脈はありそうなのだ。
だから、上手くいけば、彼を俺だけのものにできる。
「僕のこと、どう思いますか？」
微笑んで、彼に問う。
これで脈ありだと思ったのが俺の勘違いだったら恥ずか死ぬ。
春さんと一緒になれないなら死んだ方がまし…。
嫌いだとかウザイだとか言われなければいいのだ。あ、でも興味ないとかだとそれはそれで傷つくかな…。
縋るような気持ちでじっと彼を見つめる。
彼は俺の質問に驚いたようだったが、可笑しそうに笑うと、少しだけ目を細めた。
「好きだよ」
…ガチャりと扉がしまった。
玄関には俺ただ1人。
だがそこに確かにいたであろう春さんの甘い匂いが残っている。
「う…うわああぁぁあ……」
情けない声を出しつつ、あまりの尊さに俺は膝をついてしまった。
完全勝利である。
思い切り喜びの舞を踊れそうだがそれはそれでかっこ悪いのでなしの方向で。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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