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さっそく今日の放課後からマンツーマンでなみちゃんのスパルタ指導が始まった。
テスト期間故に部活はない。
そして生徒会の方も、赤点を取りそうな奴が行ける訳もなく…。
春さんにそう断りを入れに行けば、『そうか』とただ一言だけで終わった。
どうやら逃げ道はなかったようだ。
まあここだけの話、もっと春さんに寂しがられたり引き留められたりすることを期待していたから、なんとなくものたりない。
年が明けたのに俺は煩悩を捨てきれなかったようだ。
放課後。
夕日に照らされた教室。
そして彼と二人きり。
そこから始まる恋……
なんてものはなく、俺は早々に机に突っ伏していた。
「なみちゃーん……もう勘弁してー…ほんま無理わからん」
そう音を上げる俺に、やっぱり彼は呆れたように笑っていて。
「わからんくない。分かろうとしてないだけ。
Aは地頭がいいんだからちゃんと勉強したら分かるよ」
ぽんぽんと頭を撫でられ、なんとも言えない気分になる。
ここまで言われたら流石の俺も頑張らなきゃなあ、と思うわけで。
「わかった。もう少しだけやる。」
ゆっくり身体を起こし、ペンを握り直す。
ちらりと彼を見れば、逆光で顔がよく見えなかったものの何故だか微笑んでいるように見えた。
「ん、偉い」
彼のこういう所がモテるのだろう。
褒められながらやると俄然やる気は出るし、ちょっとしたところで出る彼の気遣いが嬉しい。
こんなの、男の俺が見てもかっこいい。
女子が好きになってしまうのも納得だ。
そんな彼がまさか俺の事を好きだなんて、こんなこと、夢にも思わなかった。
このカップルが誕生しそうな雰囲気にも告白ひとつ……いや、そんな素振りすら見せないのだから、彼も強情だと思う。
それなら俺も、最後まで気がつかないフリをするべきなのだろうか。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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