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「…で、お前何隠してんの？」
「っへ？」
思わず素頓狂な声を上げてしまった。
だが拍子抜けしてしまうのも無理はないだろう。
絶対に悟らせないつもりだったのだが、これは予想していなかった展開である。
いや、バレバレだったのか…？
えーっと、と言葉を濁らせれば、射抜くような視線が向けられた。
じりじりと詰め寄ってくる彼に、観念するしかないようだ。
そしておずおずと口を開く俺だったが、吐き出そうとした言葉は彼に遮られた。
「…いいよ、別に。無理に聞き出そうとして悪かったね。
隠してるってことは俺には言えないことなんでしょ？じゃあ、聞かないでおく。
その代わりさ、いつか教えてね？お前の隠し事。」
そう言ってゆるりと笑うと、いつもの気だるそうな顔になる。
少しだけ曇った彼の表情に、一気に罪悪感が押し寄せてきた。
それに耐えきれず、思わずまた俺は言葉を発する。
「なみちゃん…っ、おれ、」
「あー！俺そろそろ帰らんとなー！ほら！ちゃんと飯食えよ！作っといてやったから！さっさと本調子に戻れよ伊達男！」
またも言葉は遮られた。
彼の優しさが痛い。胸がくるしい。
だが彼の気持ちには答えられない。
せめてもの償いに、俺は彼の優しさを受け取ることにした。
「…ありがとう」
酷く頼りない声だったのに、満足そうに彼は笑い颯爽と帰って行った。
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Td(プロフ) - ともえさん» ありがとうございます。検討致します (2018年12月17日 19時) (
レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
Td(プロフ) - ミオさん» こちらこそありがとうございました。検討します。 (2018年12月17日 19時) (レス) id: 7b29245002 (このIDを非表示/違反報告)
ともえ(プロフ) - 面白かったです！続編希望です！ (2018年12月17日 8時) (レス) id: 3030554e8b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！続編希望です！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: f13eb61b67 (このIDを非表示/違反報告)
怠惰(プロフ) - 油菜さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2018年3月8日 6時) (レス) id: 49a9a48379 (このIDを非表示/違反報告)
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