【Q|K】夫に砂糖対応されている件について【fkr】

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泣き止むと、彼は俺の不細工な顔に爆笑して、挙げ句の果てにはその顔Twitterにあげても良いかと聞いてきた。なんて失礼な人なんだ。一瞬でもイケメンだと思った俺に謝って。



「良いわけないでしょ？！視聴者さんになんて説明するんすか！！」

「えー、花粉症withこうちゃん？」

「いやこんなとこに来てまで花粉症と一緒とか嫌なんだけど！！」



いつも通りな彼のお陰が、自然といつもの調子を取り戻してきた俺を見て、彼が「それでこそこうちゃんだよ」と微笑む。その笑みは、男の俺でも爽やかイケメンってこういうのを言うのか、と思ってしまうくらいには、かっこいい笑みだった。絶対に言わないが。


どうやら俺達は大分早く来てしまったようで、誰も居ない教会で山本さんと三文字中取りゲームをする。男二人で、しかもこんな神聖な場所でするようなことではないとは思うが。暇なのだから仕方ない。
数十分ほど二人でやって俺がこてんぱんにやられていると、漸く人がやってくるようになった。次にやって来たのは、この3年でAとの仲が急激に深まっていた山上君、志賀君、乾君を筆頭とするライター達だった。



「……相変わらず伊沢さん達は遅いな」

「ね〜。後輩達の方が早いって、なんか締まらないよね」



言葉とは裏腹に、楽しそうにけらけら笑う彼を横目にやって来たライター達と軽く挨拶を交わす。その過程で何故か山上君にめっちゃ煽られたのだが、一体彼は俺になんの恨みがあるのだろうか。


次にやって来たのはAの家族と、福良さんの家族だった。急に最終ラウンドに放り込まれた感が否めなかったが、「うちの娘がお世話になってます」と「うちの息子がお世話になってます」に取り敢えずいえいえ、こちらこそと返す。
寧ろ、俺としては結構福良さんに助けてもらってばかりだ。逆にいつもお世話にならさせてもらってます、とこちらが頭を下げたい。え、A？あいつは別に。



「お、もう結構集まってんじゃん！え、みんな早くない？」



そして漸く、我らが編集長、兼CEOの伊沢さんがやってきた。あっけらかんとした様子で入ってくる彼に続いて、その後ろから河村さん、川上さん、須貝さんとレギュラーメンバーが順番に現れる。まぁ、川上さんはもう最近はめっきり表舞台に顔を出していないが。

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