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2人でご飯を食べ終え
洗い物を済ませた後は
恒例にもなっているDVD鑑賞。
…にも関わらず、結局DVDは
勝手に映像を流しているだけだったりする。
風磨との会話が、不思議なことに途切れないから。
風「お前、冬休みの間は俺のとこいるんだろ?」
あ「んー、そういう決まりだからね」
風「年末年始ぐらい帰れば?」
あ「え、いいよ。どうせみんな他の親戚の家に泊まりに行くんだし。私、毎年1人だったから問題な…」
つい口を滑らしてしまうことがある。
そういう時、風磨は何も問わずにスルーしてくれるの。
風「…お前さ、ここにいる間に友達と出かけたりする?」
あ「…んー、多分すると思うけど…どうして?」
風「…じゃあ、合鍵渡しておく。それなら、俺がいない時に帰ってきても部屋に入れるだろ?」
そう言ってポケットからカードキーを取りだし
私の手にそっと乗せた。
あ「…っいいの!?」
風「いいも何も、そうしねぇとお前が困るだろ」
そう言って笑顔を見せる風磨。
その笑顔を見ると、すごく嬉しくなるんだ。
まだ、そばにいてくれるんだって…
そこまでは嫌われてないんだな…って思うんだよ。
風磨の中で、私との“義務的関係”は
どれほど強いものですか?
ずっとずっと、それに従ってくれますか?
…それとも、やっぱり いつかはその関係も壊れて
離れていっちゃいますか…?
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作者名:北斗七星 | 作成日時:2015年6月23日 0時