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*3* ページ4







突然、その人が視線を私に向けて


ばちっと音がしそうなほど視線が噛み合う。


私はすごく戸惑ったけど


とりあえず曖昧に微笑んでみたんだ。


すると…



あ「っっ!!」



なぜか思い切り睨まれて


私はビクッと反応してしまった。



えっ…


私、この人と初対面だよね?


何かしたとかじゃないよね?


仮にも婚約者なのに睨まれるなんて…



そんな不安を抱いたのも束の間



「風磨さん。お2人でお庭をお散歩してきたらいかがかしら」



相手の母親が、彼にそう言った。


フウマ…っていうんだ、この人。


話を聞いてなかった私は


その時、初めて彼の名前を知ったの。



風「…あぁ、そうですね。では行きましょうか、(人1)さん」



彼は柔らかく微笑んで立ち上がり


私に手を差し出した。



あ「はい…」



私も同じように微笑んで


自分の手を重ねてみたけど…



あ「っっ!!」





…やっぱりね。


この人、私のことが嫌いだ。


だって、目が笑ってないんだもん。





*4*→←*2*



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作者名:北斗七星 | 作成日時:2015年6月23日 0時

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