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突然、その人が視線を私に向けて
ばちっと音がしそうなほど視線が噛み合う。
私はすごく戸惑ったけど
とりあえず曖昧に微笑んでみたんだ。
すると…
あ「っっ!!」
なぜか思い切り睨まれて
私はビクッと反応してしまった。
えっ…
私、この人と初対面だよね?
何かしたとかじゃないよね?
仮にも婚約者なのに睨まれるなんて…
そんな不安を抱いたのも束の間
「風磨さん。お2人でお庭をお散歩してきたらいかがかしら」
相手の母親が、彼にそう言った。
フウマ…っていうんだ、この人。
話を聞いてなかった私は
その時、初めて彼の名前を知ったの。
風「…あぁ、そうですね。では行きましょうか、(人1)さん」
彼は柔らかく微笑んで立ち上がり
私に手を差し出した。
あ「はい…」
私も同じように微笑んで
自分の手を重ねてみたけど…
あ「っっ!!」
…やっぱりね。
この人、私のことが嫌いだ。
だって、目が笑ってないんだもん。
*
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作者名:北斗七星 | 作成日時:2015年6月23日 0時