＊128＊ ページ8
＊
風「…お前が元気ねぇと調子狂う」
ぽつりと呟かれた言葉に、思わず頬が緩んでしまう。
だってそれって、少なくとも風磨の生活の中に“私”がいるってことでしょ？
あ「…私がいないとダメって言ってるみたいだよ？」
ドキドキしながら、冗談交じりで風磨を覗き込んだ。
いつも通りの不機嫌声で「調子に乗るな」って言葉が
降ってくるって思ったのに、風磨はふっと笑ったんだ。
一度大きく胸が高鳴って、ふわりと風磨の香水が香ったと思ったら
次の瞬間には、目の前は真っ暗だった。
風「…調子に乗るなよ？」
風磨の大きな手に目隠しされて
耳元で囁かれた甘い声と吐息に体がぴくんと跳ねる。
視界が遮られてるせいで
その他の感覚がいつも以上に敏感になる。
風磨の手が背中にまわり、ゆっくりと体がソファーに押し倒された。
その手が髪を撫でて耳をなぞる。
首筋をたどって、鎖骨の上を滑っていく。
熱い吐息を首筋に感じて、思わず体が固まった。
軽く唇が触れて、ぴくんと肩を揺らす。
そんな私の反応に、風磨が小さく笑ったのが分かった。
風磨は私の服を胸元ギリギリまで下げ、再びそこに唇を落とした。
あ「…んっ…」
吸い付くような音とともに甘い痛みが走って
思わず出てしまった声が恥ずかしい。
慌てて片手で口を覆って
もう片手で裾から服の中に侵入してこようとする風磨の手を掴む。
風「…なに？」
風磨の声はどこか楽しそうな、意地悪な感じだ。
あ「…も…やだ…っ」
恥ずかしくて恥ずかしくて。
小さく漏れる自分の声すら、いつもと違う気がして。
既に火照っていた体が、さらに熱を持つ。
風「…手、邪魔」
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1452人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：北斗七星 | 作成日時：2015年7月24日 1時
