愛の香り。Fuma.K -4- (ページ11)

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それからも、なんだかんだ言い合ったけど(笑)

ほんとに真剣に、なにか考えないといけないよ。

あ「…ね、プレゼント何がいい？」

テレビを見つめる風磨の横顔に、そう尋ねる。

風磨はふと考える顔をした後

ニヤリと口角を上げて、不敵な笑みを浮かべた。

ちょいちょいと手招きされるままに近付くと

腕をぐいっと引っ張られて、風磨の胸に埋まってしまった。

あ「…ひやぁっ！！」

そのままぺろりと耳を舐められて、慌てて風磨から離れようとしたけど

腰をがっしりと引き寄せられて、それは叶わなかった。

風「…なんでもいい？」

指を私の髪に絡ませながら、風磨は熱っぽい声で呟く。

あ「………いいよ。あ、でも…あまり高いのはやめてね」

風「…いや、きっと金じゃ買えねぇから」

…お金で買えない？？

訳が分からなくて風磨を見上げると

そっと、瞼にキスを落とされる。

…少しの間見つめ合って、風磨の綺麗な瞳を覗いていた。

綺麗すぎて、吸い込まれそうな、その瞳。

…私の何もかもを奪い去っていく。

風「……が欲しい」

あ「…え？」

風「“(人1)”が欲しい」

その言葉を理解するのに、数秒かかった。

かぁっと顔が赤くなるのが分かる。

恥ずかしすぎて、なんだか涙が出そう。

あ「な…に、言って…」

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