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連れられるまま車に乗り、城山を目指してゆったりとした時間を楽しんだ。



その間、風磨はいろいろ教えてくれた。


話してる間、風磨はずっと嬉しそうで


本当にここが好きなんだなっていうのと


そんな場所へ私を連れてきてくれたことがすごく嬉しい。





そうこうしているうちに車が止まり、下車。



目の前にはそびえ立つ城山。


そして“城山展望台”。


お土産可愛いなーなんて思ってたら


風磨がニヤリと口角を上げた。



風「ここからは自分の足が頼りだからな」


あ「……登るの?」


風「文句でも?」



目の前には石段。


……これを登れと!?



唖然とする私の手を引きながら


「日頃の運動は欠かせないよなぁ」


なんて楽しそうな風磨。



…逃げ出したいのに、勿体なくてこの手を振りほどけない私って


この”俺様”にベタ惚れってことですか?





途中で何度も膝に手をついた私だったけど


その度に風磨は一緒に立ち止まってくれた。



だからきっと、弱音も吐かずにいられたんだ。





あ「…着いたーっ!」



最後の一段を踏みしめ、がっくりと膝をついた。



足がガクガクしてる…。



風「はい、お疲れー」



だなんて涼しそうな顔をしている風磨を横目で睨みつけて、大きく息をつく。



息を整えながら立ち上がり、風の強さに驚くのと同時だった。





あ「………っ」



目の前には、平坦な島に広がる家々の屋根。


蒼い海が広がる向こうに見えるのは沖縄本島。



…まさに絶景。



あ「…すごーいっ!」



足場が悪くて、風も強くて、ここまで登るのは本当に大変で。


でもきっと、それだけの価値がある。



風「…(人1)。後ろ側見てみろよ」



風磨の言葉に従って振り向こうとしたら、よろけてしまった。





あ「きゃっ…!」





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作者名:北斗七星 | 作成日時:2015年7月15日 1時

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