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「うわわ！！？」
『今だ！声がした方があるだろ？2人はそっちを狙って！』
「うん！！」
そのうちに、念の為切島を縛っておく。
あの二人なら出来るだろう。
緑谷の頭脳と、轟の力があれば……
どちらにせよ、2人はその力をどっちも持っている。
ほら、あと10秒くらいすれば、ね？
「ヒーローチーム、WIN!!!!!」
僕達はヒーローチームだ。
つまり、僕達の勝ち。
『意外といけたね。
ありがとう、緑谷、轟』
「いや、切島くんを眠らせてくれた銀切さんのおかげだよ！」
「助かった。……だが、ひとつ聞いていいか？」
『ごめん、また今度にしてよ。』
そのあとは休み時間だったのを思い出し、着替えてすぐに戻る。
教室に戻りスマホを手に取ってから、どこか人の少ない場所に移動してボタンを押す。
«あ、ビリー！？»
『ああ、そうだよ。そっちはどう？』
«まあまあかな。ひとつ問題があるとすれば…»
『もしかして、あの赤い弓兵かい？』
«そうだよ。意外と勘が鋭いからね……気をつけることにするよ»
『はあ……まあよろしくね。どうにも出来ないわけだし。
それから、こっちは相澤先生とリカバリーガール？に教えたよ。そうせざるを得なかった』
«まあ仕方ないよね。あの二人以外に入ってないでしょ？»
『僕の記憶の限りではね。
まあ、このあと2人増えそうだけど。』
«え？»
『なんでもないよ。じゃあね』
プツ、と電話を切る。
初めから分かってた。
『盗み聞きはよくないと思うよ？
轟、緑谷』
「！ごめんね、銀切さん。
いまの、どういうこと？」
「明らかに様子がおかしかった。朝から、銀切じゃねえよな。お前は誰だ？」
『勘が鋭いんだね…まあこれ以上隠し通せないし。
いいよ、教えてあげる。
僕とAは、個性事故で中身が入れ替わっちゃったんだ。
このことを知ってるのはアイザワ先生とリカバリーガール、ってところかな』
「あの…銀切さんとどんな関係なんですか？」
『なんだと思う？僕は、薄ら寂しい夜の方が好きな変わり者だからね。
別に陽気ってわけじゃないんだ』
「身内……か？」
『……出来ることなら、未来に身内になりたいね』
「もしかしてあのときの……！
体育祭の時の、彼氏さんですか？」
『あはは、正解！シルバーには言わないでよ？このこと。』
「シルバーっていうのはあだなか？」
『そうだよ。そして僕はサンダー。かっこいいだろ？恋人であり、半身だよ』
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作者名：えるるぅ | 作成日時：2019年1月23日 20時
