少年悪漢王の半身はヒーローを目指すようで (ページ30)

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異世界26 ページ30

私は第1回戦、芦戸三奈と戦う。

「ＶＳ！！！ついさっき彼氏が出来た銀切Aォ！！

青春っていいよね！！」

『はっ倒すよプレゼントマイク！！！！』

ビリーの方をちらっと見たら俯いて顔を手で隠してるし。

「手加減しないからね！」

『あはは…。悪いけど直ぐに終わらせるよ』

「スタート！！！」

『……そこっ！』

さっと銃を出しすれすれに銃を撃つ。
少し動きが止まったすきに足を飛ばす。

転びそうになる前にキャッチして場外へと出す。

「えぇ……10秒もしないで終わった……

銀切もう少し盛り上げてくれよ！！」

『これ私が悪いの……？』

「うへえ、負けちゃった……。」

『怪我はない？』

「イケメンオーラがすごいっ……！！」

『みんな同じような事言うよね……？』

Aは苦笑しながらも芦戸を立たせる

その後は自分の席に戻って行った。
ピロン、と音が鳴った。
最近は聞いていなかったが、前までは聞き慣れていた音だ。

ビリー1回戦勝利おめでとう
Aありがとう

たった一言だけど、嬉しかった

ちゃんと見てくれていた。

強くなりたい。
強くならなきゃ。

嗚呼、早く＿＿＿＿、

君の隣で、戦えるようになりたい。

ビリーを見ると、マスターやロビンと駄弁っていた。

しかし一瞬だけ、こちらを見た。

微笑んだ気がしたのだ。

自意識過剰だけかもしれないが、喜んでしまう自分がいた

次は一体、誰だろうか