異世界21 ページ25
カルデア〜
「なあ、あんた」
「何？ロビン」
「シルバーのこと好きなんだろ？」
「ﾌﾞﾌｫｯ!!!」
食堂には、2人と数人。
今の会話は、2人にしか聞こえていないはずだった。
しかし、食堂にいたおかn…ん゛ん゛っ！！エミヤにも聞こえていたのだった。
「ゲホッケホッ………ざァ……ゲホ、…けんな……！！」
投げつけられたふきんをキャッチし拭く。
睨みながらロビンを見るが、当の本人はニヤケながらコーヒーを飲んでいる。
いつもはしない赤面をしながら顔を机に伏せるビリー。
「で？告白しないんすか？」
「覚えてろよ……！！」
「え〜覚えられないわ〜」
にやけ顔をしているロビンを、すごくぶん殴りたくなったビリーだった
外は相変わらずの吹雪。
しかし彼女のいる世界では、晴れているのだろうか
「サーヴァント同士で付き合うなんて前代未聞だろ」
「別にいいんじゃないんか？今まで無かっただけだろ？」
「いやそういう訳じゃないし…」
ビリーの考えていることくらいわかる。
しかし、少しの間くらいならいいだろう。
そう考えているロビン。
「君はわからないでしょ。
それに、レイシフトした時にトラブルが起こって、二度と会えないかもしれない。
今回だって、連絡が着いたからよかったけど、もし取れなかったら二度とあえなかったかもしれない。
失ったら怖いんだよ。サーヴァントなんて何千人もいる。
その中でもシルバーはイレギュラー。
召喚されることなんて滅多にない。
そう考えたら、次に会えるのは何千年後かもしれない。
会えたとしても、どちらかの記憶がなかったら？
片方が悲しい思いをして、片方は知らんぷりだ。
そうなると、結局はサーヴァントなんだよ。
第一、あっちがどう思ってるかもわからない。
告白したとしても、断られたら【半身】っていう関係すら崩れるかもしれないだろ？」
ビリーは、今まで思っていたことをぶちまけた。
「……あんたって恋愛に関しては意外とチキンなんだな」
「 話 聞 い て た ？」
黒い笑いとも言えるようなニッコリと笑ったビリーにロビンは小さくすみませんと謝る
「ほら、でも言うでしょ？やらないで後悔するよりやって後悔する方がいいって」
「それとこれとは違うでしょ…今回は」
「サーヴァント同士だからって？
またそれですかぁ？
もう早く告白して砕けろ」
「君はアドバイスをしてるのかよく分からないよ…」
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作者名：えるるぅ | 作成日時：2019年1月23日 20時
