少年悪漢王の半身はヒーローを目指すようで (ページ17)

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「まず、どんな見た目？」

『うんとね、金髪で青い瞳、背は私より何ｃｍか高いくらいだよ～』

「背が低いってわけね……」

「外国人……？」

『うん、外国人～。

かっこよくて、大好きなんだよ～』

語尾が伸びてしまうほど甘々になってしまったA

普段とは全く違うものだ。

『とにかく大好きなんだ！』

「リア充め……っ！」

「どっちから告白したの？」

『どっちだったっけー？』

「覚えてないんだ……んじゃ、キ・ス！したことはある？」

『ふぇ！？きす……？

……』

黙ったまま赤面をするA。

察した女子達はもっと聞いていく

「何何！？深い方！？ねえ！？」

ガクガクと肩を揺らす葉隠

『あ……えっとね……。

無、無理！！』

そう叫んだ後、部屋へ走ってくA

それを追いかける女子達

途中すれ違った男子もいたが、捕まえるものはいなかった。

否、捕まえられなかった

足が早すぎて勝てなかったのだ

結果女子達は聞くことが出来ずに、個性は解除された

『私、一日の記憶ないんだけど……？』

「……アハハ、なんのことかな」￣ .￣) しらぁ～

『麗日？』

「はいっ！！」

『……？』
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「A……」

『なに？ビリー』

「キス、しない？」

『え』

その光景を、出くわした一部生徒に見られていたことを知らない。

帰ってきた時には、全員にその写真を見られていますよ？