異世界13 ページ15
『いや、違うからね？変な誤解してるようだけど、コスチュームを思い浮かばなかったから同じようにしただけだよ。』
「じゃあどんな関係なのさー！」
『……半身かな』
「なんかロマンチック……！」
『唯一無二の半身だね！』
「ちなみに恋心はっ！？」
『ないね』
「即答！」
「えー。なんだよ〜。関係ない話をカップルみたいにつーなーげーたーい！！」
嘘だ。ポーカーフェイスが得意なのは、もう何度も聞いたと思う。
けど本当は、恋心だってあるんだよ。
やっぱり今時の子供は、そういうのに興味があるんだな…
なんとか凌ぎきったので、家に帰る。
家に帰ったら、私は大声を出すことになるだろう…。
＿＿＿＿＿＿___
『は……はぁああああ！？』
「シルバー！」
『嫌なんで！？どうやって来たの！？』
「あ、Aー！ダ・ヴィンチちゃんが頑張ってくれたの！それで私とサーヴァントたちが、いつでも出入りできるようにしてくれたんだよね」
家に帰ると、マスターとビリーがいたのだ。
『じゃあ帰ることもできるんじゃ……』
「ただ、少し見てみたいって思ったんだよね！
Aが学校に通ってるのって、面白すぎるじゃん！？……とダ・ヴィンチちゃんが言ってた」
『ｳｿﾃﾞｼｮ』
思わずカタコトになったけどきにしないでくれ。
帰らせろ、早急に
「だからね、Aが卒業するまではここに残ろう！」
『は……？』
「ちなみに、僕が送り迎えしてあげようか？」
『ちょっと待って理解できない』
「だから、僕が登校する時も下校する時も、一緒について行こうかって話。
霊体化はしてるよ？」
『……嗚呼、そういうこと。それならいいよ、霊体化してるんでしょ？』
「うん！」
マスターの目線がすごいことは気にしない。
マスターの心情→「(この2人……絶対にくっつけさせる。私このカップル好き。)」
なんて思ってたのは知らない。
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作者名：えるるぅ | 作成日時：2019年1月23日 20時
