少年悪漢王の半身はヒーローを目指すようで (ページ13)

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異世界11 ページ13

「ヒーローチーム……Win！！！！」

「……」

「……！？」

「えっ」

唖然としている中、最初に出た言葉は…

「オールマイトに、勝った？」

「すげえ……！！」

「多分オールマイトも手加減してたんだよ！」

「だとしても、すげえよ！！」

全員が、驚いていた。しかし、手加減していたという考えも浮き出てくる。

彼女の正体は、一体何なのか。

それを考えているものはいなかった。

＿＿＿＿＿＿＿＿

『オールマイト、起きてる？』

どうやらこの調子だと1分くらいしたら起きるだろう。

なんせオールマイトだ、これくらいはしてもらわないと。

多少時間が経つと、起き上がってきたオールマイト。

「いやー、凄いね！！あっさり負けちゃったよ！！

HAHAHAHA！！！」

「ところで、きみの個性はなんなんだい？」

『さあ、なんだと思う？』

『私は、強くならなきゃいけないんだよ』

「理由を聞いてもいいかな？」

『……強いて言うなら、そうだね。

守るべき人のために、守るべきもののために、この体を。この力を使いたいから』

『例えそれが、悪だとしても。』

「守るべき人のために……か。

銀切少女は強いヒーローになれる！！」

『ヒーロー……。

ありがとう。オールマイト』

作り笑顔を貼って振り返る。

彼は、いつもいつも

笑っている__

私とは違う、本当の笑顔で。