No.2は一途です。【ホークス】 (ページ3)

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「ホークス、あなたに人探しをお願いしたいの」

ちょうど20時を回った頃

そろそろパトロールを終えて帰ろうと思った矢先
急に公安から呼び出された。

公安と言ったらヒーロー界のトップなわけで、俺らにとっては楯突けない相手だから仕方なく福岡からひとっ飛びしてきた。

‥‥‥が、まさか要件が人探しなんて。公安は俺のことを執事か召使いかなんかだと思ってるのか。
人探しなんて誰にでもできることだ。
それともわざわざNo.2ヒーローに頼むほど重要人物なのだろうか。

「‥‥‥何故俺に頼むんですか？」

「あなたならそんなことを言うと思ったわ。」

俺がそう問うと、会長は案の定といった反応を見せため息をついた。

面倒くさいとかではなく、ただ何故頼むのが俺なのかを知りたかった。
公安側には頼める人材なんて大勢いる。

俺のその気持ちを察したのか、会長は「分かったわ」と1言置いて口を切った。

「‥‥よく聞きなさい。あなたに捜索を願いたいのはAA。福岡に住む19歳の少女よ。」