検索窓
今日:24 hit、昨日:3 hit、合計:210,045 hit

5 ページ5

「あれでも大事な従姉妹やからな。遊びならAを遥輝にはやれん。」


俺とAちゃんが話してる時は「お似合いやからほっとけ」とか、俺とAちゃんの邪魔しないように拳士さん押さえつけてくれてたりとかしてたから、まさかいきなりこんなこと言われるなんて思ってもなかった。



大将の眼は真剣そのもの。








だけど。






「俺は、本気ですよ。

一目見て可愛いなって思ったし…俺のことも知っててくれて素直にドキドキしました。

自分でもようわかってないんすけど、初対面の女の子に応援されて、こんなに頑張ろうって思えたの初めてなんすよ。」






ぐっ、と大将に負けじと、まっすぐ目をみて言葉を紡ぐ。








「俺、Aちゃんが好きです」









しばらく、沈黙が続いた。








俺はとにかく大将から目を逸らしたら負けだと思って、じっと大将を見ていた。


そしたら大将は、ふっと笑って





「ならええわ」




と、まるでAちゃんの兄か、はたまた父親であるかのように。
とても慈愛に満ちた微笑みで俺を見た。




「泣かせたら許さんからな」


「泣かさないっすよ。
ずっと笑っててほしいって思いますもん。」




俺が彼女を笑顔にできる日がいつくるのか分からないけど。



だって広島なんてめったに来れないし。



あー、俺が会えずにいる間にAちゃんに彼氏が出来たりしたらどうしようかなあ。

なんて、少しだけ不安になったりもする。



だからこそ。


まずは、とりあえず。






「明日、いいとこ見せます。」


「…雨降らんといいな。」


「そっすね。」




野球でバーンと活躍して、カッコイイとこ見せて、早いとこ俺のこと意識させてやろうって、俺は意気込んだ。







「遥輝お前恋愛に対してチャラいかと思ったらそうでもないな、真面目やん」

「うわ大将俺のことそんな風に見てたんすか。遥輝くんショックやわ〜」

6→←4


ラッキー食べ物

すし


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
308人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫椏(プロフ) - せーらさん» お読みいただきありがとうございました!面白かったと言ってもらえて本当に嬉しいです。データが飛んでも書き続けてよかった…! (2017年2月20日 21時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
せーら(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すっごく面白かったです!!! (2017年2月20日 9時) (レス) id: 8c3fdebe22 (このIDを非表示/違反報告)
紫椏(プロフ) - えりさん» コメありがとうございます!有原くんがこんなにかっこよくなるとは作者も思いませんでした(笑) (2017年2月16日 16時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 主役遥輝なんだけど有原さんかっこいいです(*^^*)初コメ失礼しました。 (2017年2月16日 16時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫椏 | 作成日時:2016年11月27日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。