検索窓
今日:34 hit、昨日:3 hit、合計:210,055 hit

25 ページ27

交流戦。vs広島二試合目。
今日もチームは快勝。

そしてこの後、翔さんに誘われて毎年恒例の中田会に参加するわけだが。


気がかりなことが一つ。


それは、有原とAちゃんの関係について。



有原やAちゃん本人に聞くのはなんとなく怖かったし、翔さんは知らんっていうし。

もやもやを引きずったまま今日がやってきてしまった。


そして今日の中田会、有原も参加らしい。


試合後のダウンをしながら、正直気が気じゃなかった。




そんなこんなで、翔さんの家に着いてしまったわけだが。


「おじゃましまーす」


いつものリビングに入ってもAちゃんの姿はなし。
今日はテレビの取材も来てるから隠れてるのかな…?


「何キョロキョロしてんねん」

あ、大将にバレた。

「Aちゃんおらんなーって…」

「Aならまだ仕事やろ。
はよ座れよ。俺もみんなも腹減ってるから。」


白村の乾杯の音頭で中田会はスタート。

相変わらず美味しい料理を大量に作ってくれる翔さんのお母さんに感謝だ。

取材もいるものの、例年通り酒とご飯を楽しみつつ、チームメイトとの交流を深める。


料理がだいぶ少なくなった頃、ガチャリと玄関から音がした。

俺はおもむろに席を立ち、音の方へ。
立ち上がった時、隣にいた卓さんがニヤニヤしていたけどもう無視だ。



「おかえり、Aちゃん」

「あ、遥輝さん!」

「おかえりって言ってるんだからちゃんと返す言葉があるやろー?」

「え、と…ただいま…?」


かわいい。なんだろう、一緒に暮らしているかのような錯覚というか、想像というか、妄想というか。
楽しい世界が脳内に広がった。

冷静になればだいぶ気持ち悪いが、こればかりは仕方ない。恋する男はみんな気持ち悪いんだ、きっと。


「今日沢山来るって聞いたんで、職場の売れ残り貰ってきちゃいました!」

「お、食後のデザートやん!みんな喜ぶで、きっと。」


二人でリビングに入っていく。
ガチャリとドアを開ければみんなの視線がこっちに向く。

もちろん大将、拳士さん、卓さん、その他もろもろ俺がAちゃんを好きだと知る人たちはニヤニヤしてる。

そんな中、ちらりと有原を見れば驚きで目を見開いていた。


「A……?」


有原が、Aちゃんを呼び捨てで呼んだ。

その声に気付いたAちゃんは有原を見つけて、先ほどの有原と同じような顔をした。


「え、航平先輩…!?なんで…」

「こっちのセリフなんだけど…」



…先輩!?

26→←24


ラッキー食べ物

すし


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
308人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫椏(プロフ) - せーらさん» お読みいただきありがとうございました!面白かったと言ってもらえて本当に嬉しいです。データが飛んでも書き続けてよかった…! (2017年2月20日 21時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
せーら(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すっごく面白かったです!!! (2017年2月20日 9時) (レス) id: 8c3fdebe22 (このIDを非表示/違反報告)
紫椏(プロフ) - えりさん» コメありがとうございます!有原くんがこんなにかっこよくなるとは作者も思いませんでした(笑) (2017年2月16日 16時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 主役遥輝なんだけど有原さんかっこいいです(*^^*)初コメ失礼しました。 (2017年2月16日 16時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫椏 | 作成日時:2016年11月27日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。