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「いらっしゃい〜!みんな、上がって〜!」

「おじゃまします!」


大将のお母さんは見るからに優しそうな人で、去年もだったが、俺ら全員のことを息子のように思ってくれているような感じがする。


「翔、おかえりー!」


驚いたのはAちゃんが台所からひょっこり顔を出したこと。
人見知りを発揮して、また部屋にいるのかと思ってたから。

「どうも、中田Aです。
翔がいつもお世話になってます。」

「アホ、世話してんの俺や。
ってか珍しいな、隠れないの。」

「私ももう社会人だからね!
あとは、とある人に勇気をもらってるからね、私も頑張るって決めたの。」


にっこり笑ってそう語るAちゃんはめちゃくちゃに可愛くて。
隣に立ってた慎吾が「あーこれは惚れるわ」なんていうから肩パンしといた。

ところで。





とある人って誰?

Aちゃんをそんな笑顔にさせるんは、誰?




「遥輝さん!お久しぶりです!」


ぼーっとしてたら、料理を持ったAちゃんがいつの間にか目の前にいて、俺に声をかけてた。


「私、遥輝さんに会いたくて。
今日すごく楽しみだったんです…!」


まってまって。
こんな積極的な子やった?


そこでふと思い出す、いつぞやの大将の言葉。


『今んとこ野球のわかるいいお友達、くらいにしか見られてないんちゃう?』


大半の男達が、告白前にお友達宣言されて、心が折れるというAちゃんエピソードがあったな。

この積極性は…友達と思われているということなのか…


やばい流れだ。
なんとか、男として意識させないと…

チャンスは今日1日。


西川遥輝、頑張ります。




テーブルの上に料理が並べられていざ中田会スタート。

会話の大半は野球トークだから、話のわかるAちゃんも大将の隣に座って相槌を打ったり、たまに会話に参加したりしてる。


「翔いま何本?」

「こないだ打ったので12本目」

「今年は30本いくかなー?」

「狙っとるけどな」


Aちゃんも少しお酒が入って、喋る頻度が増えてくる。


「遥輝さんは盗塁いま何個ですか?」

「16とかやった気がする」

「すごい…!やっぱ遥輝さん脚早いですよね〜
長打も多いし…」


大好きな野球の話ができて嬉しいのか、Aちゃんはニコニコだ。かわいい。
おい慎吾、見るな。と思ってたら、

「なぁなぁAちゃん!俺のこと知っとる?」

なんて、声をかけやがった。


「…石川さん、ですよね?」
「知ってくれてるんやー!嬉しい!!」

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ラッキー食べ物

すし


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紫椏(プロフ) - せーらさん» お読みいただきありがとうございました!面白かったと言ってもらえて本当に嬉しいです。データが飛んでも書き続けてよかった…! (2017年2月20日 21時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
せーら(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すっごく面白かったです!!! (2017年2月20日 9時) (レス) id: 8c3fdebe22 (このIDを非表示/違反報告)
紫椏(プロフ) - えりさん» コメありがとうございます!有原くんがこんなにかっこよくなるとは作者も思いませんでした(笑) (2017年2月16日 16時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 主役遥輝なんだけど有原さんかっこいいです(*^^*)初コメ失礼しました。 (2017年2月16日 16時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫椏 | 作成日時:2016年11月27日 10時

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