11.5【誕生日の話】 ページ13
4月16日 24:00。
俺、西川遥輝の22歳の誕生日。
遠征先のホテルにて。
コンコン、とドアがノックされる。
開けてみるとそこには大将。
｢なんすかこんな時間に…？｣
｢これ。｣
差し出されたのは小さめな紙袋。
｢なんすか…？｣
｢誕生日プレゼント｣
｢えぇっ！？大将が俺に！？こんなかわいい紙袋で！？ちょっときもいっすよ！！｣
｢ありえへんやろ！中見りゃわかる。じゃな。｣
そう言って大将は俺の部屋を後にする。
中身はなんなんだろう、なんで、大将が俺に…？
俺は袋から中の物を取り出す。
透明な袋に入った…これは、パウンドケーキ…？
かわいいリボンでラッピングされている。
手紙も入ってる…
俺は早速読んでみた。
｢Happy Birthday！遥輝さん！
本当はもっと豪華なケーキでお祝いしたかったですけど、日持ちのしないケーキだと当日大阪までは持っていけないので、少し長く持つパウンドケーキを作って、事前に翔に預けていました。
ちゃんと誕生日当日に手元に届いていますか？笑
遥輝さん頑張れ〜っていう想いをパウンドケーキに沢山込めました！お口に合うか分かりませんが、食べてもらえたら嬉しいです。
遥輝さんにとって良い1年になります様に…！
中田 Aより。｣
嬉しすぎて泣くかと思った。
パウンドケーキはいくつか入っていて、食べるのが心底もったいないと思ったけど、一つだけ封を開けてパクリと1口。
ふわりと香るレモンの香り。
口に広がる、はちみつの程よい甘さ。
食感もしっとりしていて、とてもおいしかった。
さすが、Aちゃん、プロだもんなあ。
感謝の気持ちを伝えるべく、すぐさまメールを作成する。
｢To:Aちゃん
subject:ありがとう！！！
翔さんからケーキ受け取った！今食ったけどめっちゃ美味い！！ほんまありがとう！！
Aちゃんのパウンドケーキ食べたら今日の試合も勝てそうやで(｀･ω･´)俺の活躍期待しとって〜！！｣
そして、その日の試合。
俺の成績は4打数2安打四球1で1打点。
適時三塁打や盗塁を2つ決めるなど、自分で言うのもアレだが大活躍でチームは勝利した。
おまけ。
試合前のできごと。
｢遥輝さん何食べてるんですか？｣
｢試合で活躍できる魔法のケーキ。翔平にはやらんぞ。｣
｢ケチですね…1口！｣
｢…しゃあないなあ。｣
その日の大谷翔平は5打数２安打３打点。
｢本当に魔法のケーキでした！！それすごい！！｣
｢(Aちゃんマジですごくね…？)｣
ラッキー食べ物
すし
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紫椏(プロフ) - せーらさん» お読みいただきありがとうございました！面白かったと言ってもらえて本当に嬉しいです。データが飛んでも書き続けてよかった…！ (2017年2月20日 21時) (
レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
せーら(プロフ) - 完結おめでとうございます！！すっごく面白かったです！！！ (2017年2月20日 9時) (レス) id: 8c3fdebe22 (このIDを非表示/違反報告)
紫椏(プロフ) - えりさん» コメありがとうございます！有原くんがこんなにかっこよくなるとは作者も思いませんでした(笑) (2017年2月16日 16時) (レス) id: b888682380 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 主役遥輝なんだけど有原さんかっこいいです(*^^*)初コメ失礼しました。 (2017年2月16日 16時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫椏 | 作成日時：2016年11月27日 10時
