3年目の決意

9.5【お立ち台の話】 ページ11

9月10日、札幌ドームで、一軍復帰後初のお立ち台にあがった。

念願の。Aちゃんと、約束していたお立ち台。


その日ダウンや片付けを終えて、ロッカールームに戻ると携帯がメール受信を知らせるライトがチカチカと光っていた。

｢Aちゃんや…！｣


嬉しくて思わず声に出た。


｢From:Aちゃん
subject:おめでとうございます！

決勝ホームランでお立ち台！
とってもかっこよかったです！！

どこに飛んだかわからないって…ちょっと笑っちゃいました(笑)
打球はちゃんと追いましょうね！(笑)

約束守ってくれてありがとうございます(´∀｀*)｣


かっこよかった、って！！！


思わずニヤける顔。
こんなん拳士さんに見られたらバカにされてしまう。






俺、1歩でもAちゃんの理想に近付けてるかな？



いつも頭によぎる
『Aの好きなタイプは俺より野球が上手い奴』
という翔さんの言葉。


野球のうまさにも、いろいろあるけど。


けれどやっぱり、翔さんの魅力は打撃だろうし。
そうなるとやっぱAちゃんは長打やホームランに魅力を感じるのかなって、勝手な思い込み。



翔さんに、負けないくらい打って。
そんで、俺の持ち味である脚で稼いで。



そういうことができた時、俺はやっとAちゃんに、思いを伝えられる気がする。


とりあえず、1歩、進めたかな。





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10話を更新した後で、9月の遥輝さんお立ち台を知りまして、後付けの番外編のようなものを短めに書かせていただきました。
ついでに翔さんの戦線離脱のことを忘れてたので文章を修正したり。

だいたい1年を10話くらいにまとめたいかなーとか考えていたのですがどうなるでしょうかね。

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