南校舎2階 (ページ3)

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窓からグラウンドは位置的に丸見えでサッカー部が試合をしていて

図書室にはベランダがあるから古びた扉を開けてベランダに出た

そういえば、お兄ちゃんサッカー部だな

どこいるんだろ、

「よっしゃーー！！」

「ないす深田！」「ないすー！！」

『 …う、わ』

俗に言う一目惚れ

間近で見たというわけじゃないのに遠目にでも分かる笑顔に心臓が高鳴る

でも、そう思うのは私だけじゃないみたいでグラウンドには女の子が沢山いた

彼を見に来ている人も中には絶対いるだろう

結星「 A〜！いつまで見てんの？やるよー！」

『あ、ごめん！』

結星のでかい声ではっ、としてベランダから図書室へ戻った

結星の手元を見れば半分以上ラベル貼りを終わらせていて申し訳なくなる

結星「なに、イケメンでもいた？」

『 …いや、まあうん。』

結星「図星かよ笑え、気になるわー！」

『うるさい。』

結星「え、ごめんじゃん。」

ニヤニヤしながらこっちを見てくる結星

うるさいと言えば焦ったように謝るところがなんか健気

そんな話をしながら、さっきの彼の笑顔が頭にこびり付いて離れてくれなかった

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