桜の木の下、これは恋。 (ページ39)

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視線を向けた先は俺らが行こうとしていたカフェで

しかも、中には先輩がいる

光成「ぅお、…え、なにいきなり止まって。」

渉「 …なに見て…あれ、A先輩？」

「やっぱり、そうだよな？」

別に、先輩が一人でいたらこんなに驚いたりしないんだ

先輩と同じテーブルには男がいて

その人は黒髪で大人っぽくて爽やか……俺と全然違う

それに、なんだか親しげでA先輩も気を許してるみたい

そこにいるのは俺じゃだめなの、

光成「なんか、入りずらいな。」

渉「どうする？黒ちゃん楽しみにしてたっしょ？」

「 ……まあ、ね、」

良くない感情がぐるぐる回っていく

最近避られてたのは好きな人が出来たから？

だから執筆も楽しそうにしてたの？

俺はまた、ひとり、？

「おれ、かえる。」

光成「え、？！ちょ、光輝！」

渉「帰るの！？」

このままここにいてもカフェに入ってく勇気なんて出てこないし

かといって別のとこに行く気分にもなれなさそう

帰り際に見た先輩の顔はなにかに照れていて

悔しいけど、今まで見てきたなかで一番可愛かった

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