桜の木の下、これは恋。 (ページ20)

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You

詩乃「ありゃ。黒田やるねぇ。」

『今の、流石に嘘だよね。』

詩乃「嘘なわけ！私は黒田いいと思うけどなあ。」

『え！？』

詩乃「恋愛小説…困ってるんでしょ？黒田相手に恋愛するのも私は、いいと思う。」

いきなりそんなことを言う詩乃ちゃん

彼女が突拍子もないことを言うのは知ってるけどここまでとは！

黒田くんは、なんだか荷が重いと言うか。

平気でドキドキすることを言えちゃうのがずるくてなんか、私には似合わないキラキラがある子だし

詩乃「黒田結構いい子じゃん。」

『それは、分かってるよ。でも、光輝くんにはもっといい人がいると思う。』

詩乃「 ……それ、絶対黒田には言っちゃだめだよ。」

『え、なんで？』

詩乃「なんでもだよ！！」

何故か分からないまま釘を刺されて、詩乃ちゃんはもう授業になっちゃうから走って教室に行ってしまった

保健師には取り残された私と、さっきからくすくす笑ってる先生

「私も、黒田くんは賛成よ？笑」

『先生まで……まず私光輝くんの事好きな訳じゃないですから！』

「あら、そうなの？」

『そうです！』

なんだか納得の言ってなさそうな顔をして仕事を始めた先生

今日は、放課後までずっと光輝くんの声が耳にこびりついて離れてくれなかった

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