桜の木の下、これは恋。 (ページ17)

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「え！A先輩初恋まだなんですか！」

『初恋、みたいなのは幼稚園とかにあったと思うけど最近はないなあ、』

詩乃「無理に好きになるものじゃないしね。」

体験してたら恋愛小説に苦労してない訳で

幼稚園の記憶なんて掘り出してもそんな役に立たないし

「でも、先輩は可愛いですしきっと先輩のこと好きな人はいると思います。」

詩乃「そこは自分のこ…」「あ"ーーーー！！」

「なに言おうとしてるんですか！」

詩乃「別にー？」

何言おうとしたんだろ……？

2人ともいつの間にか仲良くなってて少しずるいなあ、なんて

「 A先輩どうかしました？」

『 …え？』

「なんか、難しい顔してる。」

『そう、かな？そんなことないよ笑』

「 ……A先輩が可愛いっていうのは俺ずっと思ってますよ。」

私の顔を覗き込んで心配してくれたかと思ったら次は爆弾発言をする光輝くん

だんだん、顔に熱が集まってくる感覚がして上手く前を向けない

" 顔赤いのも可愛いです "

そう私の耳元で囁いて失礼しましたー！って保健室を出ていった彼

すぐに振り返れば、光輝くんの耳も真っ赤になってた

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