11話 ページ16
晃牙が、下品な笑い声をあげたそいつに噛み付く。
しかし、そいつはそれを楽しそうに笑い飛ばした。
「ぎゃはは！どうでもいいし興味ねェな、単に今のてめェらがいちばん美味しい相手ってだけ！」
「流れを読んで適切に賭けるのがギャンブルの常戦術で、今のてめェら___"UNDEAD"は何処よりボロい賭場ってわけだ！」
「俺っちたち、"Crazy:B"にとってはなァ！」
"Crazy:B"?聞いたことのない名前がそいつの口から出た。
「おい、お客ども！一夜限りの夢を見にきた俺っちたちの同胞よ！」
「魔物という名の着ぐるみつけて踊る阿呆の出番は終わりっ、こっから先はお待ちかねの興奮と刺激的な夢の坩堝だせェ！」
会場の混沌
「見ろ！聞け！脳神経に火を入れろ！」
「てめェらが大事に積み重ねて貯めこんだ価値観と常識ッ、くだらねェもんを全部奪って最高のギャンブルに投じてやるよ！」
「親や教師が無理やり詰めこんだ甘っちょろい嘘に針を刺して、俺っちたちの毒を回して何も考えられなくしてやるよ！」
「ぎゃははは！警戒しろ！逃げ惑え！蜂が出たぞ……！」
「鈍重な肉を抱えた哺乳類どもっ、ママのお乳の代わりに"Crazy:B"が毒を流しこんでやンよ！飲んで溺れて、陶酔しなァ！」
言葉や喋り方は下品だけど__
「……⁉兄さん!」
前方からそんな声が聞こえた。
兄さん…？
っと、それよりも会場が混乱し始めている。まずいな。
流石に痺れを切らしたのか、晃牙がそいつに詰め寄る。
しかし、それさえもあいつには関係ないようで
下品な笑い声をあげて、こう言い放った。
「________とっくの昔に飽き飽きなんだよ、てめェらには！」
そして、観客に問いかける。
「我慢するのはもうお終いだァ、涙も枯れ堪忍袋の緒も切れた！」
…よくある手口だ。
でも、それは一番効果のある方法。
よって、相当のやり手なのだ。
そいつはまた、観客に問いかける。
私が
でも、何か手を打たなければ。どうやったらこの場は落ち着く？
何をすれば最善なの？私にできることは…？
会場が混乱渦巻く中、私はひとり焦燥感に駆られていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
P--(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます!また、優しいお言葉ありがとうございます!志望校合格＆執筆頑張ります！ (2019年5月24日 10時) (
レス) id: 4b2a938326 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - はじめまして！すごくお話面白かったです！自分のペースで頑張ってください応援してます！ あと、受験の方も頑張ってくださいね(￣^￣) (2019年5月23日 6時) (レス) id: a48c978ef7 (このIDを非表示/違反報告)
P--(プロフ) - 輝樹海さん» コメントありがとうございます！アンケート回答もありがとうございます！執筆、頑張りますね！ (2019年3月27日 13時) (レス) id: 4b2a938326 (このIDを非表示/違反報告)
輝樹海(プロフ) - 2番です。辻褄が合わなくなったら大変ですので出筆頑張ってください。 (2019年3月27日 10時) (レス) id: 1031c9ccde (このIDを非表示/違反報告)
P--(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2019年2月24日 19時) (レス) id: 4b2a938326 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｐ−− | 作成日時：2018年11月6日 9時
