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#17 昔話 ページ38

私は、あるファミリーのボスである父と、その父に匿われた元遊女の母の元に生まれた。


父は"人外"と恐れられる程の強さを持っていたが、決してその力を部下や家族に振るうことの無い誠実な人だった。





よく、"裏社会で生きる家に生まれた子は不憫だ"なんて言われるけど、私はそう思わない。

むしろ、圧倒的な強さを持ちながら偉そうにせず、いつも仲間の事を考える父を誇りに思っていた。

だから私は将来そんな父の元に就こうと、必死で訓練した。
部下の皆に稽古をつけてもらって、殺陣、銃撃、薬の知識、勉学……生きていく上で必要なあらゆる事を吸収した。


母「将来Aは立派なお父さんの部下になるね」
私だってそうなるのは当然だと思っていた。でも、




そんな幸せな日々は、長くは続かなかった。


________________


その日は、珍しく雪が降っていた。



いつも通り家に帰り、
『ただいまー』
……返事がない。普段なら誰かしら居るのに。
不自然な程静かな室内に不信感を抱きつつ、靴を脱ごうとすると
『何か臭いな』

微かに漂う鉄の匂い。これは多分、血だ。
嗅ぎ慣れている匂いだったから。




これは何かあったに違いない。




私は咄嗟に飾ってあった模造刀を手に取り、
音を立てぬよう静かにリビングへ向かった。

________________



壁に背をつけ、部屋を覗き込んで様子を伺う
よし、誰も居ないみたいだ。


次の部屋に移動しようとした時……ふと黒い塊が視界に入った。
『っ、お父さん?!お母さん…!』
それは、恐らく事切れたであろう母と父の姿。


急いで二人の元へ駆け寄ると、幸い父の息はまだあるようだった。


『お父さん、何があった?!』
父「A、早く逃げろ……奴らの狙いは、お」
乾いた音と共に、父の声が途切れる。
銃声は背後から聴こえた。ということは___


しまった、と思ったが、時既に遅し。
次の瞬間、後頭部に鈍い痛みが走った



……あぁ、最期の言葉くらいちゃんと聞きたかったな。
目の前が暗くなっていくのを感じながら、そんな事を考えていた。

・(立花side)→←#16 夢現



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作品ジャンル:タレント
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亜樹(プロフ) - 神谷さん!調教して下さい!彼なら許す(笑) (2019年1月11日 18時) (レス) id: 42e8eb5d96 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 自称変態さん» 自称変態さんコメントありがとうございます!(凄い名前だな…by神谷)その2人も後々……?楽しみにしてて下さい♪ (2018年11月5日 7時) (レス) id: b6d5b356d9 (このIDを非表示/違反報告)
自称変態 - 日野さんのせりふ神谷さんと櫻井さんにも言ってほしいです!!!!! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 3de450cf70 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 今日作者の新作?のところにこの作品があったので見たんですけどやっぱのりすけさんの作品はすごいですね("⌒∇⌒")掛け持ち大変でしょうけど頑張ってください! (2018年10月17日 18時) (レス) id: 5f429ae7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ryoriisa(プロフ) - のりすけさん» 占ツクのボードに書き込みしたので、そちらでお話しませんか?? (2018年9月24日 16時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のりすけ | 作成日時:2018年8月27日 20時

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