ビー玉は知っている。< 2 >

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嫌だった。もっと一緒に居たかった。
ずっとずっと傍に居たくて、悲しい夜だった。
明日からは1人になるんだって思ったら怖かった。

だから残り少ない時間を少しでも一緒に居たくて、
ごめん、俺寝てる太輔の傍に行っちゃったんだ。笑

太輔すげぇスヤスヤ寝てたよ！笑
｢太輔｣って呼んでも全然反応しなくてさ、
俺のせいで疲れさせちゃったんだろうって思ったよ。

だけどさ！途中でモゾって動いたの！笑
そんでね｢ミツ？｣って言ったんだよ。
あと｢ありがとう｣って言ったら｢こちらこそ｣って。

覚えてる？笑
俺はすぐにネコのミツと間違えてるっていうか、
夢見てんだろうなって思ったよ。
だってきっと俺だって分かってたら｢どした？｣とか、
太輔なら言いそうじゃん？笑

きっと面と向かって｢ありがとう｣とか言ったらさ、
俺の泣くかもって思ったんだけど、
太輔が宏光は宏光でって言ってくれたからさ、
ミツと間違えられたままは嫌だなって思って、
明日ちゃんと言おうって腹くくったんだ。

その夜太輔の匂いがする毛布にくるまれて寝たらさ、
なんかすげぇいい夢見たんだよね。
ちゃんとは覚えてないんだけど、なんかいい夢！
玉達となんかみんなで遊んでるような夢だった！

いい夢だったけど、余計寂しくなったよね。笑
今起きてるこっちが夢だったらいいのにって思った。

だからさ｢どっかでかける？｣って言われた時、
本当に本当に嬉しかったよ。
まだ離れなくていいんだって普通に嬉しかった！笑

ドライブ楽しかったな！？
パーキングがあんな風になってるなんて知らなかった！
アイスうまかったな！
タンメンは･･･うちの家の近くのがうまかったかも！笑

って言っても正直今は味なんて覚えてないんだけどね。
｢うまかった｣ってのは覚えてるんだけどさ、
それよりも太輔と色々回ってるのが楽しかった。

海なんて本当何年ぶりだったかな？
学生の頃以来だから10年ぶりくらいだったかも！笑

海があんなに青いなんて、
海と砂浜があんなに眩しいなんて忘れてた。

世界ってこんなに色鮮やかだったっけ？って、
平和だなぁって久々に思った。

俺の今までなんてどちらかと言うと色付いてるってより、
もぉ全部ぼやけてる感じでさ、
あぁ青いな、白いな、なんて本当に久々に思ったんだ。
季節を感じたのも久々だった。

太輔のおかげだね。
俺を外に連れ出してくれてありがと。


俺に色んな景色を見せてくれてありがと。


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